ミニドローンでもプロ画質
DJI、1インチセンサー搭載のミニドローン「 Mini 5 Pro」

ドローンメーカーの巨人DJIが、コンシューマー向けミニドローンの新製品「Mini 5 Pro」を発売した。特徴は、シリーズ初の1インチセンサーカメラを搭載したことだ。
1インチセンサーカメラによって、最大14ストップのダイナミックレンジを備えた4K/60fps動画撮影が可能に。多様な照明条件下、特に照度が低下する夕暮れ時に優れた性能を発揮し、「プロレベルの映像表現を実現」するとDJIは説明している。4K/120fpsのスローモーション動画撮影にも対応。新たに公開されたプロモーション動画では、その動画品質の高さがアピールされた。
Mini 5 Pro が搭載するジンバルは-230°~95°のロール回転をサポートするため、アクロバティックな撮影が可能。ドローンを様々な撮影シナリオに対応させる「ActiveTrack 360°」は、「スピード、機敏性、安全性のバランスが取れたトラッキング性能が強化された」アップグレード版が搭載される。また、縦画面での動画撮影機能も追加された。
前方LiDARセンサー、前面と背面の魚眼レンズ、双眼鏡レンズ、そして底面の3D赤外線センサーなどで得た情報によって、Mini 5 Proは夜間飛行における障害物回避能力が向上。GPS信号を拾えない、かつ低照度な状況で帰還する能力も強化されているという。
機体サイズはMini 4 Proに比べるとわずかに大きい255×181×91mm(展開時。折りたたみ時は157×95×68mm)。機体重量は249.9gに収められ、多くの国で飛行に関する規制がかかる250gを下回っている(ただし日本のドローン規制は100gから)。
標準のバッテリーを使用した場合の飛行時間は最大36分だが、オプションのインテリジェント フライトバッテリー Plusを使用すれば、最大52分の連続飛行が可能。
価格は様々な機能向上を果たしつつも10万6700円からとなっており、前モデルのMini 4 Proとほとんど変わっていないところも、購入を検討する人に好印象を与えるはずだ。