駆動部はパーツ点数を減らして耐久性も向上

約20年ぶりの駆動部刷新。フィリップス電動歯ブラシ“新エントリー”、小型軽量化・静音化実現

編集部:平山洸太

「ソニッケアー 6500」

フィリップス・ジャパンは、電動歯ブラシ「ソニッケアー 7100」「ソニッケアー 6500」「ソニッケアー 6100」「ソニッケアー 5500」「ソニッケアー 5300」の5モデルを9月17日に発売する。

ソニッケアーブランドの電動歯ブラシのラインナップが刷新され、新たなエントリーシリーズが登場した格好。前モデルのプロテクトクリーンでは手磨き比較で7倍だった歯垢除去力が、最大10倍にアップしている。

各モデルの基本スペックは同様で、いずれも1分間に約31,000ストロークの音波振動により、口腔内に唾液の水流を発生させて歯垢を除去する。異なっているのは機能面で、搭載しているブラッシングモード数、および強さ設定、アプリ対応がモデルごとの差となっている。

「ソニッケアー 6500」

たとえば7100では、4つのモード(クリーン/センシティブ/ガムヘルス/ホワイト)と3段階(強/中/弱)の強さ設定に対応。これが6500だと3つのモード×3段階となる。ほか、6100は2つのモード×3段階、5500は2つのモード×1段階、5300は1つのモード×2段階。7100と6500のみ、Sonicareアプリに対応する。

いずれも大きな特徴として、約20年ぶりに駆動部を刷新。新たなプラットフォームを1から開発し直しており、これによって多くの面で性能向上を実現している。駆動部のコンパクト化も実現し、従来比22%のサイズを削減。本体(ハンドル)の高さを5%低くしつつ、約12%の軽量化にも貢献している。

新たな駆動部を採用

新たな駆動部では、ネジや接続パーツを使わない設計を採用。パーツの数が減ったことで耐久性も改善されており、家族5人で5年間使用する想定のテストもクリアしているという。また、「アダプティブ・マグネット・システム」により、頬の内側に当たることで振動が落ちやすい奥歯やサイド部分であっても、自動で振動パワーを調整して一貫した振動が行えるとする。

また、レーザーを用いた新しい製造技術を使うことで、既存モデルよりも振動が少なくなり、3dBの静音化も実現している。振動の効率が良くなることで電力消費量も下げることができ、フル充電におけるバッテリー持続期間は1.5倍の3週間(従来は2週間)に延びている。

左が新製品。右がプレミアムモデル「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン 9000」

なお、持ち運びに便利だとする小型のジェットウォッシャー「コンパクトフロッサー 1000」も同時発表。本体は折りたたみ式で、容量200mlのタンクを搭載。ノズルは本体上部の注水口に差し込んで収納できるようになっている。クリーン、パルス、センシティブの3モードを備える。

「コンパクトフロッサー 1000」

発表会では、ソニッケアーのユーザーだという、俳優の塩野瑛久さんが登壇。普段から電動歯ブラシを使っているため「ホテルで手磨きをしたときとかは物足りない」と感じると説明。まだ電動歯ブラシを使っていないユーザーへのメッセージを求められると、「僕自身が証明ですと言えちゃうくらいの愛用者なので、ぜひ使っていない方は使っていただきたい」「日々の歯磨きの時間が楽しくなると思います」とアピールした。

俳優の塩野瑛久さん

関連キーワード: