ゲームがもっと高画質でスムーズな動きになる技術

AMD、FSR 4のAI超解像技術とフレーム生成をFSR 3.1でも利用可能にするドライバーアップデート

Munenori Taniguchi

Image:AMD

AMDは「FSR 4」のAIアップスケーリングおよびフレーム生成テクノロジーを「DirectX 12でFSR 3.1をサポートするほとんどのゲーム」で利用可能とするアップデートの提供を開始した。

FSRは「FidelityFX Super Resolution」の略称で、AMDが提供するFidelityFXツールキットに含まれる超解像(アップスケーリング)技術のこと。ディスプレイ解像度よりも低い解像度で映像を出力し、それをアップスケーリング処理することで、GPUへの負荷を軽減しつつ高画質化を図る技術だ。

今回のアップデートでは、そのFSR 4技術に含まれる機械学習アップスケーリングとフレーム生成を、FSR 3.1対応のゲームにもたらす。

具体的にはAMDチップ搭載のグラフィックドライバーをバージョン25.9.1以降にし、さらにAMD Software: Adrenalin Editionアプリを最新版にアップデートして、同アプリ内にあるFSR 4のスイッチをオンにすると、FSR 3.1対応の85タイトル以上のゲームでも、FSR 4が利用できるようになるとのことだ。

AMDはこの機能が手持ちのゲームが対応しているかどうかを確認できるよう、ウェブページで一覧表を公開している。

なお、たとえFSR 3.1対応ゲームであっても、ゲームをVulkan API上で動かしている場合や、サードパーティ製プラグインの使用や正規のFSR 3.1 DLLを使用しない方法など、非標準の方法でゲームにFSR 3.1を統合している場合は、使うことができないとAMDは警告している。

FSR 4は、NVIDIAのDLSS 4に競合するAMDの技術だが、オープンソースで開発されている。AMDだけでなくNVIDIA製やインテル製のGPUでも使えることから、対応するゲームタイトルも増えている。

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