冷却性能の向上に期待
iPhone 17 Pro、ついにベイパーチャンバー搭載か。バッテリー持続は「iPhone史上最長」に?

iPhone 17シリーズの発表まで1週間を切るなか、iPhone 17 ProおよびiPhone 17 Pro Maxがディスプレイ輝度やバッテリー持ちなどを大幅に強化するとの噂が報じられている。情報源は中国Weiboを拠点とするリーカー「刹那数码(Instant Digital)」氏である。
- 屋外使用時により高い輝度を長時間維持できる。これによりサーマルスロットリング(熱による性能低下)なしに、カメラアプリで高輝度下の4K 60fps動画を長時間撮影できるようになる
- 熱管理が改善され、グラフィックス負荷の高いゲームでもフレームレート性能が向上する
- バッテリー効率の改善と容量増加により、iPhone史上最長のバッテリー持続時間を実現する
昨年のiPhone 16シリーズ発表時、アップルは全モデルが屋外で最大2000ニトの輝度を実現したと発表していた。標準輝度1000ニトの2倍であり、最大HDR輝度1600ニトを上回る数値である。ただし直射日光下では数分で本体が発熱し、自動的に輝度が下げられて2000ニトを長時間維持できないとのユーザー報告が相次いでいた。
これらの改善は、主に2つのアップデートによるものとみられる。ひとつは次世代チップ「A19 Pro」の電力効率向上である。同チップは競合のAndroid向けハイエンドチップ「Snapdragon 8 Elite 2」にベンチマーク上では及ばないものの、発熱を抑えることで実際の性能を維持しやすく、バッテリー持続時間やユーザー体験の質を優先するとみられている。
もうひとつはベイパーチャンバー冷却システムの採用である。サムスンGalaxy SシリーズをはじめとするAndroidフラグシップ機ではすでに広く使われている仕組みだが、刹那数码氏によれば、ようやくiPhoneにも導入されるという。従来のiPhoneはグラファイトシート冷却を採用していたが、ベイパーチャンバー導入で冷却効率が大幅に向上すると予想されている。
さらに最近では、iPhone 17 Pro Maxに搭載されるベイパーチャンバーのダイアグラム画像(構造を示した図解)が公開されていた。
当初はiPhone 17シリーズ全モデルに搭載されるとの噂もあったが、現時点ではProモデル限定になる見方が有力である。超薄型のAirモデルにも採用されるかどうか、今後の続報が待たれるところだ。