いまはまだ記録の審査・公認待ちです
太陽電池とバッテリーの電気で飛ぶソーラー飛行機が9521mの最高高度を達成

有人ソーラー飛行機を成層圏の高さにまで飛ばすことを目標とするSolarStratosのラファエル・ドムジャン氏が、HB-SXAという名のソーラー飛行機で最高高度9521mという記録を達成したと発表した。これまでの記録は2010年にSolar Impulseが2010年7月に記録した9235mだった。
ドムジャン氏が搭乗したHB-SXAは、5時間9分のフライトを完全に太陽光発電のみで行い、その間、アルプス山脈上空も飛行した。
HB-SXAの両翼端間の幅は24.8mあり、その上面いっぱいに太陽電池を搭載している。そして、太陽電池によって発電された電力で飛行するために機体重量は450kgと非常に軽量になっており、最長航続時間は推定24時間だ。予備バッテリーとして20kWhのリチウムイオン充電池を搭載している。
HB-SXA推進力を生みだすモーターは約32kWで、意外に低出力だと思われるかもしれない。だがこれは、この飛行機が基本的には上昇気流を用いて高度を上げたり維持したりするグライダーで、そこにモーターによる推進力を追加した形のものだからだ。

最終的に、高度2万5000mの成層圏への到達を目指しているが、グライダーをベースとしているため、コクピットは加圧されていない。したがって、パイロットのドムジャン氏は与圧服を着てフライトに臨んでいた。
ドムジャン氏は帰還後「この瞬間のために辛抱強く努力してきた皆さんに捧げる」とコメントした。またSolarStratosチームは今回のフライトが「太陽光エネルギーのみを用いて成層圏到達を目指す道のりにおける重要なマイルストーン」だと位置付け、「太陽エネルギーの普及と生物圏・地球の保護を促進する象徴的で壮大な挑戦を通じて、人々の想像力を刺激」していくと述べている。
なお、SolarStratosは今回の発表で9521mの最高高度を記録したとしているが、記事執筆時点でまだ国際航空連盟(FAI)は記録の審査中であるため、現在のところは非公式記録とされている。
- Source: SolarStratos
- via: New Atlas Aerospace Global News