緊急充電用として便利

iPhone 17 Pro、逆方向ワイヤレス充電に対応との噂。Apple Watchも充電可能に?

多根清史

Image:Thanes.Op/Shutterstock.com

アップルの次期「iPhone 17 Pro」には、他のアップル製デバイスへワイヤレスで電力を供給できる「リバースワイヤレス充電」機能が搭載される可能性があると報じられている。

この情報は中国Weiboを拠点とするリーカー「定焦数码(Fixed Focus Digital)」氏が伝えたものだ。同氏によれば、アップルはiPhone 17 Proで逆方向ワイヤレス充電のテストを実施したという。ただし、実際の製品版でこの機能が有効化されるかどうかは現時点では不明である。

今年初めにも同様の情報があり、別のWeiboリーカー「刹那数码(Instant Digital)」氏は、iPhone 17 Pro/Pro Maxが7.5Wのリバースワイヤレス充電をテストしていると主張していた。その際は、AirPodsやApple Watch、将来的に登場する可能性のあるMagSafeバッテリーパックへの給電に利用できるとされていた。

リバースワイヤレス充電は、実はiPhone 12用に登場したMagSafeバッテリーパックで限定的に実現していた。LightningケーブルでiPhoneを充電していると、装着中のバッテリーパックにも同時に給電される仕組みだった。

しかし2023年9月、iPhone 15シリーズの登場に合わせてアップルはMagSafeバッテリーパックを廃止し、USB-Cポート経由での逆方向充電に切り替えた。現在のiPhone 15以降のモデルでは、USB-Cを通じて最大4.5WでAirPodsやApple Watchなどの小型デバイスに給電できるが、ワイヤレスによる逆方向充電は廃止されたままである。

リバースワイヤレス充電は2年以上前から噂されており、iPhone 14 Pro/Pro Maxでは実現しなかったが、社内での開発は継続していると報じられてきた。当時は放熱や充電効率、デバイス間での充電速度管理が課題とされており、解決に時間がかかっている可能性がある。

最終的な答えは、例年通り9月中旬に予定されるiPhone 17シリーズの発表で明らかになる見込みである。なお、リバースワイヤレス充電自体はすでにサムスンが2019年のGalaxy S10以降、ファーウェイが2018年のMate 20 Pro以降で実現済みだ。いずれも充電速度は遅く、実用性は外出先での緊急充電用途にとどまっているが、「あれば便利」な機能であることは確かである。

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