「Phone (3)」「Headphone (1)」が日本上陸

「似たデザイン」打破狙うNothing、新スマホ&ヘッドホンで目指す“わくわく感”

編集部:平山洸太

左が「Phone (3)」、右が「Headphone (1)」

ロンドンを拠点とするデバイスメーカーNothing(ナッシング)は、新たなフラグシップスマートフォン「Phone (3)」、およびブランド初のヘッドホン「Headphone (1)」の日本投入を発表。これに合わせ、都内で発表会が行われた。

発表会でプレゼンを行ったNothing Japan 代表の黒住吉郎氏は、Nothingの製品は「10m離れたところからでもNothingとわかる」ことを目指したデザインを重視していることを強調。今回発表した2製品も、特徴的なシースルーデザインを採用するなど、目を引くデザインを実現したとしている。

黒住氏は、多くのスマートフォンやヘッドホンが似通ったデザインになっており、「段々とつまらないものになってきた」という現状を指摘。Nothingはそのような状況のなか、かつて「楽しく可能性に満ち溢れていた」というテクノロジーを「再びワクワクするものに」「再び想像力を刺激するものに」することを目指してきたとする。

Nothingが創業したのは4年前。創業以来、「デザイン」「コミュニティ」「やり遂げる強い意志」にこだわってきたという。ユーザー調査によると、デザインがNothingを選ぶ理由とする人が多いという結果も出ている。また同社のコミュニティメンバーは「一緒に作り上げるパートナーのようなもの」とのことで、コミュニティメンバーの代表者は取締役会にも参加しているそうだ。

なお、Nothingのスマートフォンのシェアは、全世界でわずか0.2%。黒住氏はこの数値を「我々にとっては可能性だと思っている」と述べた。様々な価格帯のスマートフォンを始め、イヤホンやヘッドホンといったフルラインナップが揃ったことから、次はソフトウェアにも注力していきたいとする。

これまでクリエイティブにプロダクトやブランドを作ってきたという同社だが、「次のフェーズではユーザーにもクリエイティブになってほしい、新たなプロダクトはそれを実現するためのツール」だと黒住氏は話す。今後についても、「テクノロジーってやっぱりワクワクするものだよね。そう思って頂けるようなエキサイティングで最高のプロダクトを作り続けます」と抱負を述べた。

発表会の冒頭にはCEOのカール・ペイ氏が登壇。今後も日本市場に注力していき、「日本の消費者の皆さんを本当にわくわくさせたい」と思っているとコメント。日本では全製品カテゴリーにおいて力強く成長しており、ウェブサイトのアクセス数も、インドと米国に次いで日本が第3位になっているとした。

フォトセッションの様子。右がCEOのカール・ペイ氏

今回発表された2製品は、どちらも発表に合わせて予約を開始し、8月28日から発売を行う。Phone (3)の価格は12GB+256GBモデルが124,800円、16GB+512GBモデルが139,800円。Headphone (1)の価格は39,800円となっている(いずれも税込)。

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