8月28日に発売

Nothing新フラグシップスマホ「Phone (3)」、日本上陸決定。約12.5万円から

編集部:平山洸太

「Nothing Phone (3)」

Nothingは、スマートフォン「Nothing Phone (3)」を8月28日に発売する。公式ECストアにおける予約は8月20日から。キャリアでは楽天モバイルが専売で取り扱う。価格は12GB+256GBモデルが124,800円、16GB+512GBモデルが139,800円(どちらも税込)。

同社の新たなフラグシップスマートフォンとして、「Nothingのビジョン」や「今後のプロダクトが目指すもの」などを体現したという新モデル。スマートフォンは毎日使うものだからこそ、ユーザーがよりクリエイティブに、より楽しくなれるようなものを追求したとする。7月頭に海外発表された製品が日本にも上陸する格好だ。

これまでのデザイン哲学を踏襲し、背面には特徴的なシースルーデザインを採用。ガラスパネルの奥にある要素が見えるようになっており、透けた先のデザインを「どうきれいに見せるか」という点にもこだわっている。本体カラーはブラックとホワイトの2色。

カラーは2色をラインナップ

背面デザインを掘り下げると、カメラ部分がグリッド上になっており、サイズや形状の異なった要素が整然と収められている。あえて非対称なデザインにすることで、動きとリズムを出し、有機的なデザインに近づけたとのこと。IP68相当の防水防塵を備えており、NFC、おサイフケータイ、eSIMもサポートする。

従来、同社のスマートフォンでは、背面部分にLEDを配置して通知などを表現できる「Glyph Interface」が大きな特徴だった。今作ではこれを廃止し、新たに円形のドットディスプレイ「Glyph Matrix」を搭載。時刻やタイマーの表示などが行えるようになった。やや見づらいがセルフィー表示も可能なほか、ボトルゲームといったユーモア要素も搭載。開発用のSDKも用意される。

「Glyph Matrix」

ディスプレイは先代モデル「Nothing Phone (2)」の6.7インチから6.67インチに少しだけ小型化。1.5K解像度(1260×2800)、120Hzの可変リフレッシュレートに対応したフレキシブルAMOLEDパネルを採用する。最大輝度は4500ニトでHDR10+にも対応。10億7000万色の表示もサポートし、Nothingにおいて「最もあざやかで明るいディスプレイ」をアピールする。

均一なベゼル幅にもこだわっている

なお、4辺のベゼル(ディスプレイの額縁)が完全な均一であることもデザイン上でこだわっているポイント。ベゼル幅は1.87mmで、画面占有率は92.89%。側面のフレームはステンレス素材となっている。

カメラは背面と前面すべてで50MPのイメージセンサーを搭載し、カメラに関係なく4K60fpsの動画を撮影できるようになった。背面カメラは3眼(メイン/望遠/超広角)で、メインカメラは1/1.3インチの大型センサーを搭載。絞りはF1.68となり、前モデルと比べて光を取り込む量が44%、シャッタースピードが70%向上している。

背面カメラ部分

望遠カメラについてはペリスコープ方式を採用し、70mm相当の光学3倍ズームを実現。6倍のロスレスズーム、60倍のウルトラズームにも対応する。10cmまで寄れるテレマクロ機能も搭載。超広角カメラは、前モデルと同じく114度の画角となっている。

バッテリーには、従来のリチウムイオンバッテリーよりもエネルギー密度の高い、シリコンカーボンバッテリーを採用する。容量は5150mAh。65Wの高速充電をサポートし、50%まで19分で充電できるとする。ワイヤレス充電、およびワイヤレスでのリバースチャージにも対応する。

プロセッサーにはクアルコムのSnapdragon 8s Gen 4を搭載。求めやすさや数年後のパフォーマンスといったバランスを考慮し、これが表現したいものに一番合ったものだという。上述の通り、Nothingではフラグシップをビジョンなどを体現する存在と位置づけていることもあり、よりハイスペックな8 Eliteをあえて選んでいないそうだ。

ソフトウェア面もデザイン重視で設計されており、AIを活用した独自ハブアプリ「Essential Space」、スワイプすることで利用できる検索バー「Essential Search」などを搭載。端末を裏側にした状態で使うボイスレコーダー機能「Flip-to-Record」も正式版として搭載する。OSにはNothing OS 3.5/Android 15を当初インストールするが、秋のアップデートでNothing OS 4.0/Android 16を提供する予定。

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