ノイズキャンセリングも搭載
Nothing初のヘッドホン「Headphone (1)」、8月28日発売。約4万円

Nothingは、ワイヤレスヘッドホン「Nothing Headphone (1)」を8月28日に発売する。公式ECストアにおける予約は8月20日から。Amazonなどでも取り扱う。価格は39,800円(税込)。
これまでスマートフォンや完全ワイヤレスイヤホンを提供してきたNothingによって、初めて投入されるヘッドホン製品。同社ならではのシースルーデザインをヘッドホンにも取り入れることで、特徴的でユニークなデザインを実現したとしている。カラーはブラックとホワイトの2色。
ハウジング部分には透明なプラスチックが採用され、その中にある要素が見えるようになっている。たとえば上下に並んだ2つの円はチャンバーで、これは音を内部で響かせるための空間を表現している。素材感にも配慮しており、ハウジングの周囲にはアルミニウム合金を採用している。

ワイヤレスヘッドホンにはタッチコントロールを採用する製品もあるが、Nothingではあえて採用せず物理ボタンのみにすることで、触ってわかる直感的な操作を意識したとのこと。操作系は3つで、回転と押し込みによってボリュームや一時停止などが制御できる「ローラー」、曲送りなどが行える「パドル」、音声アシスタントを起動できる(Nothingスマートフォンとの組み合わせ時はカスタム割当も可能)「ボタン」を備える。
ドライバーには40mmのダイナミック型を採用。ニッケル被膜を施すことで歪みを抑え、「深みのある低音や伸びやかな中音、クリアな高音」を実現したとのこと。バランスが取れていることで、制作者の意図を忠実に再現できるとする。なお、音響設計はイギリスの高級オーディオメーカーのKEFと共同開発している。

ハウジングには左右合わせて6個のマイクを搭載。そのうち4個のマイクを使用し、ノイズキャンセリングに利用している。ノイズキャンセリングには、フィードバック方式とフィードフォワード方式の両方を採用。600msごとに音を検知、AIも活用しながら騒音をかき消すシステムとなっている。外音取り込み機能も搭載する。
通話機能にも配慮しており、独自のビームフォーミング技術「クリアボイステクノロジー」を採用する。2800万通りのシナリオで機械学習を行ったことで、声と騒音を切り出してクリアな通話を狙ったとする。

また、ヘッドトラッキングも可能な空間オーディオに対応しており、ヘッドトラッキング処理の多くをヘッドホン側で行うことで、精度や効果を高めている。独自アプリ「Nothing X」を使用することで、KEFのサウンドエンジニアと作成した音響プロファイルの切り替えや、さらに詳細な8バンドイコライザーも利用可能。
Bluetooth 5.3をサポートし、対応コーデックはSBC、AAC、LDAC。デュアル接続に対応する。USB-Cケーブル接続によるロスレス再生、3.5mmジャックによるアナログ入力も行える。バッテリー持続時間は、80時間(ANCオフ)、35時間(ANCオン)。急速充電により、5分間の充電で2.4時間(ANCオン)使用できる。本体はIP52防塵防滴仕様となる。