日本語対応のスマートグラスはレア
HTC、AIグラス「VIVE Eagle」発表。日本語対応で13言語リアルタイム翻訳も

HTCは2025年8月14日、AIグラス「VIVE Eagle」を正式発表した。価格は1万5600台湾ドル(約7万6200円)で、9月1日に台湾限定で発売される予定である。
軽量設計とレンズ仕様
本体質量は49gで、Meta Ray-Banスマートグラスと同等の軽さを実現している。ツァイス製のサングラスレンズを採用し、紫外線防止効果も備える。
ハードウェア機能
12MPカメラを搭載し、写真や動画の撮影に対応。オープンイヤースピーカーにより、耳を塞がずに音楽や音声案内をクリアに聴けるという。また、4マイクによるノイズ抑制機能を備え、最大36時間待機/4.5時間の音楽再生が可能。Ray-Ban Metaスマートグラスの公称値(約4時間)とほぼ同等のバッテリー性能である。
AIアシスタントと多言語対応
音声AI「Hey VIVE」(おそらくGPTやGeminiベース)を搭載し、日本語を含む13言語でのリアルタイム画像翻訳に対応する。メモやリマインダー設定、レストラン提案、旅行ガイド、天気予報、カメラ撮影などをハンズフリーで利用可能。操作は音声コマンドのほか、フレームの物理ボタンでもAIを起動できる。
デザインと市場展開
カラーバリエーションは茶色、グレー、黒の3色を用意し、ファッション性にも配慮している。現時点では台湾以外での展開は未定で、価格はMeta Ray-BanやOakleyの類似製品よりやや高め。今後の市場展開と価格戦略が課題となるが、スマートグラスの中では珍しい日本語対応の製品として、国内市場への投入も期待したいところだ。
- Source: The Verge Businesswire