iPad全モデルでApple Intelligenceが動くように

次期「iPad mini」はA19 Pro、「iPad」はA18チップで大幅性能アップの見通し

多根清史

Image:Urbanscape/Shutterstock.com

アップルが誤って公開したコードから、次期iPad miniとエントリーレベル(無印)iPadの搭載チップが判明したと報じられている。

次世代iPad mini(第8世代)

米MacRumorsによると、アップルは次世代iPad mini(コードネームJ510/J511)に「A19 Pro」チップを搭載する予定だ。このA19 Proは、今年秋に発売予定の「iPhone 17 Pro」に採用される最新プロセッサーで、標準の「A19」よりもGPUコア数が多く、グラフィック性能やマルチタスク性能が大幅に向上するとみられる。

2024年発売の現行iPad mini(第7世代)は、iPhone 15 Proモデルに採用されたA17 Proチップを搭載している。そのため、次世代モデルがA19 Proを採用する流れは自然だといえる。

また、A19 Proには超薄型モデル「iPhone 17 Air」向けにGPUコアを1つ減らしたビニング版が使われるとの噂もある。現行のiPad miniもA17 Proのビニング版を採用しているため、次期モデルも同様になる可能性が高い。

発売時期に関して具体的な情報はない。有機ELディスプレイ搭載版が2026年春に登場するとの噂もあるが、2027年までずれ込む可能性もある。

次世代iPad(第12世代)

次期iPad(コードネームJ581/J582)にはA18チップが搭載される予定とのことだ。現行モデル(A16搭載)と比べ、大幅な性能向上が期待される。

A18チップは現在iPhone 16シリーズに採用されており、16コアのNeural Engineを搭載してAI処理能力を強化している。これによりApple Intelligenceなどの最新機能が利用可能となり、「すべてのiPhone/iPadの最新モデルでApple Intelligenceが動作する」環境が整う見通しだ。

今回の流出情報は、BloombergのMark Gurman記者による「コード名J581とJ582のエントリーレベルiPadが2026年春に登場する」という報道とも一致している

次世代iPad miniとiPadはいずれもデザインは現状を維持し、内部パフォーマンスの向上に重点を置いたアップデートになる見込みだ。

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