「目にもとまらぬ」とはこのことか

【動画】元F1エンジニア製作の驚速電動キックボードがボンネビルで最高速度チャレンジへ

Munenori Taniguchi

Image:Bo

電動キックボードメーカーのBoは、ウィリアムズF1チームの元エンジニアとともに開発した「Model-M」をベースに、時速100マイル(160km/h)以上で走行可能な「Turbo」を7月に発表した。

Turboは88V・1800Whのバッテリーパックと、ピーク電流300Aというツイン電動モーターによって途方もないパワーを引き出す。ブレーキの冷却機構にはF1マシンにインスパイアされたエアインレットを装備し、ブレーキダクトは走行風(ラム圧)による過給気でモーターコントローラー周辺の空気の流れを促進、シャーシ全体をヒートシンクとして冷却に活用する。

Image:Bo

これらのマシン構成により、この電動キックボードは0-100km/h加速が5秒未満という急加速性能も手に入れている。

Turboはすでに、プロレーサーのトレ・ホワイトの操縦によって英国グッドウッド・モーターサーキットで最高速度135km/hを記録しているが、Boはそれだけでは飽き足らない。米ユタ州にある塩湖跡地の平原で毎年開催される地上最速を競うモータースポーツ競技「ボンネビル・スピードウィーク」にTurboを持ち込み、電動キックボードの速度記録樹立を目指す計画であることを明かしていた。

今年のボンネビル・スピードウィークは8月2~8日の期間ですでに開催されたが、Turboが実際にこのイベントに参加したのか、どんな記録をマークしたのかはまだ伝わってきていない。

なお、実際にBo Turboがどれぐらいの速度で走れるのかは、BoがYouTubeに公開した7秒間の動画で確認できる。それは瞬きをしている間に走り去ってしまうほどの、もはや電動キックボードと言うには無理がある速さだ。

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