グラフィック性能的にはお買い得になりそう

次世代PlayStationとXbox、性能が判明?「グラフィックカードではどの製品に匹敵か」分析結果

多根清史

Image:Miguel Lagoa/Shutterstock.com

最近、PS6(仮称)や次世代Xboxの性能に関するリークや噂が急増しており、いずれも「グラフィック性能はPS5の約3倍(PS5 Proの約2倍)」と見られている。そこで気になるのが、PC向けグラフィックカードでいえば、どの製品に匹敵するのかという点である。

これにつき、PS6の性能はAMDのRadeon RX 9070 XT相当を目指しており、次世代XboxはNVIDIAのGeForce RTX 5080に近い性能になる可能性があると報じられている。

この情報は、信頼性の高いAMD関連リーカーであるKeplerL2氏の発言に基づき、YouTubeチャンネル「Moore’s Law Is Dead」が述べているものである。今回の動画には、元AMDのシニアプロダクトマネージャーであるJames Prior氏も出演している。

ちなみに、RX 9070 XTはハイエンド寄りの上位モデル(いわゆるアッパーミドル)であり、RTX 5080はハイエンドゲーマーやプロフェッショナル向け製品である。それぞれ日本国内での価格は11万円前後と20万円前後で、性能としてはRTX 5080のほうが10〜25%ほど上回るとされている。

KeplerL2氏によれば、PS6と次世代Xboxはともに、AMDの新アーキテクチャ「RDNA 5」を採用予定であり、これはGCN(2011年発表のAMD製GPUアーキテクチャ。PS4やXbox Oneにも採用された)から見て最大の飛躍になるという。さらにRDNA 5には、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」よりも多くの機能が搭載されると、AMDが取得した複数の特許を根拠に主張している。

より高性能な次世代Xboxは、PS6よりも価格が高くなる可能性があるが、それでも500〜600ドルに抑えられると見込まれている。AMDは、これらゲーム機向けのカスタムAPUをデスクトップPCにもタイミングを合わせて展開することで、経済スケール(量産効果)を得る戦略とされている。

なお、マイクロソフトは1年半前、次期Xboxが「ハードウェア世代で前例のない技術的飛躍」を実現すると約束しており、PS6とともに発売は数年先になる見通しである。今後の続報にも注目していきたいところだ。

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