日本でもさらなる値上げかも
iPhone 17シリーズ、標準モデル以外は50ドル値上げか。部品コストとトランプ関税のため

アップルは、2025年9月に発売予定の「iPhone 17」シリーズにおいて、標準モデルを除く3機種を50ドル値上げするとのアナリスト予測が報じられている。
米大手金融サービス企業JefferiesのEdison Lee氏によれば、値上げの対象は「iPhone 17 Slim(超薄型モデル)」「iPhone 17 Pro」「iPhone 17 Pro Max」の3機種であり、主な理由は部品コストの上昇と、中国からの輸入品に対する米国の関税に対応するためとのことである。
現行のiPhone 16シリーズは、標準モデルの開始価格が799ドル、最上位のPro Maxが1199ドルとなっている。ここ数年、米国内ではiPhoneの価格は据え置かれる傾向があり、2020年以降の標準モデルは799ドル、2019年以降のProモデルは999ドルから変更されていない。なお、Pro Maxは2023年に1099ドルから1199ドルへ値上げされている。
トランプ政権下で中国から輸入されるiPhoneへの関税は、状況が2025年前半に大きく変化している。当初、米国は中国からの輸入品に対して125%の「相互関税」を課す方針を示したが、いったんはスマートフォンやパソコンなど一部の電子機器を対象から除外した。が、その後にトランプ氏は一転して「アップルが25%の関税を支払わなければならない」と名指ししている。
仮に25%の関税が課せられた場合、価格転嫁が行われれば50ドル程度の値上げでは済まない可能性が高い。これに対し、アップルは米国市場での価格上昇を抑える代わりに、他国で広く薄く価格を引き上げる戦略を取ると可能性があるとThe Wall Street Journalは報じていた。
同紙によれば、アップルは関税転嫁を表向きには否定し、代わりに新機能やデザイン刷新による「付加価値の強調」により、消費者の納得感を引き出す戦略を取るという。米Amazonが関税に基づく価格表示を巡り当局から強い圧力を受けた件もあり、それ以外に選択肢がない状況にあると見られる。
- Source: Walter Bloomberg
- via: MacRumors