手首でビデオ通話できるかも
Meta、スマートウォッチ開発再開か。9月発表の可能性

かつてMetaはスマートウォッチを開発していたが、途中で中断されたと噂されていた。このプロジェクトが再始動され、2025年9月に開催予定のMeta Connectカンファレンスで発表される可能性があると報じられている。
台湾の電子業界誌DigiTimesによると、Metaはカメラを搭載したモデルを検討中である。新型スマートウォッチは、同社のスマートグラスやQuestヘッドセットなど他のハードウェアと連携し、「撮影機能とメタバース体験の強化」を目的としている。これにより、アップルやサムスン、Garminといった他社が重視する健康管理・通知・モバイル決済とは異なる方向性を打ち出し、差別化を図る狙いがある。
この開発中とされる製品は、同社が以前に手がけていたとされる未発表デバイスと類似しているようだ。たとえば2021年には、Meta(当時はFacebook)が2022年春にスマートウォッチを2種類発売する計画だと報じられていた。この計画は最終的に中止されたが、12MPの底面カメラと5MPの前面カメラを備えた試作機が存在し、手首でビデオ通話が可能な仕様であったとする画像がリークされていた。
さらに2023年初頭には、第2世代スマートウォッチが開発中との噂も出た。こちらも初代同様、前面と背面に2つのカメラを搭載し、腕から取り外して写真や動画を撮影できる設計が検討されていたようだ。Metaがこの製品を「メタバース関連デバイス」と位置づけていた点も今回の計画と共通しており、基本的なコンセプトは受け継がれているようだ。
さらに、Metaは2025年内に6種類以上のAI搭載ウェアラブル製品を発表する予定であると報じられており、スマートウォッチがその一環である可能性は高い。これらの製品は、センサーが収集する現実世界のデータとマルチモーダルAIや大規模言語モデルとの連携がカギを握るとされる。
Meta Connectカンファレンスは2025年9月17〜18日に開催予定であり、そこで小型ディスプレイ内蔵のスマートグラス「Hypernova」や、カーネギーメロン大学と共同開発した神経リストバンド(障がい者のアクセシビリティ向上を目的とする)なども披露されるかもしれない。
- Source: DigiTimes
- via: 9to5Google