プレイできるのはまだ先になりそう
初代『Fallout』をDOOMスタイルFPSにした『Fallout: Bakersfield』、3年の沈黙を破り新トレイラー公開

ゲーム開発者、Modder(ゲーム用改造データ製作者)、グラフィックデザイナーを名乗るAlexander “Red888guns” Berezin氏が、オリジナル版『Fallout』の一部をDoomベースのFPSゲームとして再現するプロジェクト『Fallout: Bakersfield』 の新しいトレイラー動画を公開した。
Berezin氏は2022年9月に、55秒間のティーザー動画を公開。このゲームを開発中であることを宣伝していたが、その後はほとんど情報が出てきていなかった。
しかし、今回公開された4分間のトレイラー映像では、『Fallout: Bakersfield』についてより多くの情報が示され、プロジェクトがしっかりした体制で進行していることがうかがえる。Berezin氏のアートは依然として、オリジナル版のグラフィックを違和感なく名作FPSゲームの3D視点に落とし込んでいて、両方のゲームをリアルタイムで遊んだことのあるオールドゲーマーには懐かしく、また若いゲーマーの目には新鮮に映りそうだ。
『Fallout: Bakersfield』の舞台はカリフォルニア州ベーカーズフィールドだ。この街は、オリジナル版をプレイした人なら、ゲーム内で「死者の街」ネクロポリスと化していたのを覚えているかもしれない。プレイヤーはVault 13の居住者としてこの街を訪れたものの、人々は皆、長期間にわたる深刻な放射線被曝により、グールと呼ばれる全身ケロイド風ゾンビのような姿に変異し、人格も損なわれてしまっている。
今回の動画の中にはスーパーミュータントの「ハリー」の名前があることから、このゲームのプレイヤーキャラは、オリジナル版の主人公か、もしくはその前にひとりVault 13を出て、この街を訪れたとされるタリウスと呼ばれる人物である可能性が考えられる。
このトレーラーでは、10mmサブマシンガン、火炎放射器、プラズマピストルなど、『Fallout』のさまざまな武器を使用してのグールとの戦闘、軽い環境プロップの破壊、コンテナを開いて中のアイテムを収集する機能、さらには爆破する代わりに会話するときに選択できる簡単なダイアログオプションなどが紹介されている。

ただ、このゲームをプレイできるようになるには、まだまだ時間がかかりそうだ。トレイラーの最後の部分には進捗メーターが表示され、完成度が60%、リリース予定日が「??.??.202?」と記され、明確にされていない(2027という表示もちらりと見えるが)。
Berezin氏は現在、やはりFallout風のCRPG制作チームNew Blood Interactiveにも参加しており、その傍らで本作を開発するという二足のわらじ状態だという。非営利プロジェクトとするためYouTubeの収益化は無効化されているが、開発過程はBoostyなどを通じて公開されており、気に入った人は月額2.66ドルのサブスク登録で支援することが可能だ。
- Source: Saur X(YouTube)
- via: Eurogamer PC Gamer