よりシームレスなゲーム体験が実現

Xboxクラウドゲーミングが進化。履歴同期で“どこでも続きから”を実現

多根清史

Image:Microsoft

マイクロソフトは、Xbox Insider向けに「クラウドで遊べるゲーム履歴をPCアプリから一括管理・再開できる」新機能の提供を開始した。これにより、Xbox本体・PC・Windows系ハンドヘルドなど複数のデバイス間でゲーム履歴や進捗が一元化され、よりシームレスなゲーム体験が実現される。

Xbox公式PCアプリおよびXboxゲーム機向けのUIには、「プレイ履歴」セクションが新設されており、最近プレイしたクラウド対応タイトルが表示される。ゲームの進捗やセーブデータはクラウドに保存されるため、デバイスをまたいでも直前までプレイしていたゲームをすぐに再開できる。

たとえば、Xbox Series Xで始めたゲームをPCでそのまま続けてプレイすることも可能である。本機能はXbox Cloud Gamingの一部であるため、PCにネイティブ対応していないゲームでも問題なく動作する。

さらに、各デバイスのホーム画面には「最近遊んだゲーム」や「ジャンプパックイン」リストが表示され、これらの履歴を選択するだけで簡単に続きをプレイ可能となっている。

ライブラリ機能も刷新されており、購入済みのゲームやGame Passを含むすべてのクラウド対応タイトルが一括で表示される。現在は250本以上のゲームが対応しており、今後もさらなるタイトルの追加を予定しているとのこと。対応タイトルには『Baldur’s Gate 3』『Star Wars Outlaws』『サイバーパンク2077』『ホグワーツ・レガシー』『Assassin’s Creed』シリーズなど、注目作が多数含まれている。

ただし、購入済みゲームについては物理メディア版は非対応であり、デジタル(ダウンロード)版のみが対象となる。また、本機能を利用するにはXbox Insiderプログラムへの参加に加え、Game Pass Ultimateへの加入が必須となる。

マイクロソフトは、Xbox Cloud GamingをFire TV Stickなどの安価な他社製デバイスにも対応させ、Xboxゲームを遊ぶためにXboxゲーム機は必要ないと示唆していた。その一方で、次世代のXboxゲーム機は高性能かつ高価格になると噂されている。

いずれXboxゲームは基本的にクラウドで遊ぶことになり、Xboxハードウェアはより快適なプレイを実現するための“ぜいたく品”に位置づけられるのかもしれない。

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