初代モデルは薄さよりバッテリー持ち優先?
折りたたみiPhoneのバッテリー、業界トップクラスの大容量か

アップルが開発中とされる折りたたみiPhoneは、当初、競合製品よりバッテリー容量が小さいとの予想もあった。同社は従来から容量を控えめにしつつ、ソフトウェア最適化でカバーする戦略を取っていたためである。だが、実際には業界トップクラスの大容量バッテリーが採用される可能性が高いと、著名リーカーが主張している。
中国のリーカー「定焦数码(Fixed Focus Digital)」氏によれば、折りたたみiPhoneのバッテリー容量は5000mAh〜5500mAhになるという。これは、現行で最大容量を誇るiPhone 16 Pro Max(4685mAh)を超える数値であり、次世代iPhone 17 Pro Maxに搭載されると噂される5000mAhすらも上回る可能性がある。
なお、Pixel 9 Pro Foldのバッテリーは4800mAh、Galaxy Z Fold7は4400mAhであり、5000mAh〜5500mAhという容量はこれらを上回る。とはいえ、Oppo Find N5は5600mAhに達しており、折りたたみiPhoneは「業界最大」ではなく「トップクラス」に位置することになる。
折りたたみiPhoneには、内側の大型ディスプレイと外側のカバーディスプレイが搭載される見通しだ。それに伴う消費電力増加を支えるため、大容量バッテリーが求められる。シリコンカーボンバッテリーのような新技術が採用されるかどうかは不明だが、折りたたみ構造の特性上、通常のiPhoneより筐体に厚みが生まれ、バッテリー容量の確保は比較的容易であると見られている。
また、本体を展開した際の厚さは4.8mm以上となる見込みで、Galaxy Z Fold7の4.2mmよりも厚くなるとするリークも存在する。少なくとも初代モデルにおいては、無理に薄型化を追わず、実用的なバッテリー持続時間を重視する方針が取られる可能性がある。
今回の噂話に先立ち、大手金融グループUBSのアナリストによる推定スペックとして、次のような予想仕様が伝えられていた。
- プロセッサはTSMCの2nmプロセス製「A20 Pro」
- 自社設計の次世代5Gモデム「C2」を内蔵し、通信性能と省電力性を両立
- RAMは12GB、ストレージは256GB/512GB/1TBを用意
- 内部ディスプレイは7.8インチ有機EL(120Hz)、外部ディスプレイは5.5インチ
- 折りたたみ時厚さ9.0~9.5mm、展開時4.5~4.8mmと比較的スリム
- シャーシはチタン製、ヒンジにはリキッドメタルを採用
- メイン+超広角ともに48MPのデュアルカメラ構成