アジア・中東圏における事業で提携する模様

UberとBaiduが提携。配車・自動運転サービスをグローバル拡大するため

Munenori Taniguchi

Image:Sarunyu L/Shutterstock.com

Uberと中国のBaidu(百度)は、それぞれの国である米国と中国以外のグローバル市場において、Uberの配車プラットフォーム上にBaiduのApollo Go自動運転を搭載する車両を数千台規模で展開するため、複数年にわたるパートナーシップを結んだことを発表した。

BaiduのApollo Goシステムはすでに世界15都市で運用されており、今年5月に欧州進出を発表した際には、累計1100万回以上の乗車を達成したと発表済みだ。同社によると、これはAlphabet(Google)傘下のWaymoが5月末に達成した累計1000万回よりも100万回多いことになる。

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Baiduは現在、アジアおよび中東圏へのサービス提供拡大を目指しており、Uberとの提携はこの勢いを加速させるためのものだろう。これらの地域は、都市化率が高いわりに自動運転市場の浸透が遅れている地域であり、自動運転に関する新しい機能の実験の場としても適した環境と言えそうだ。Baiduはすでにドバイとアブダビでは、自動運転の実証実験を開始している。またUberもこれらの都市での配車サービスで85%のシェアを手にしている。

UberはWaymoをはじめとする複数の自動運転技術開発企業と提携しており、米テキサス州オースティンとアリゾナ州フェニックスでは、Uber配車プラットフォームを通じてユーザーにWaymoのロボットタクシーサービスを提供している。Uberはジョージア州のアトランタでも、Waymoとの提携事業を開始する予定だ。

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