そうだ、骨密度を維持しよう
Twitter創業者が「日光浴追跡アプリ」を発表。摂取できたビタミンDの推定値を算出

Twitter共同創業者で、つい最近はインターネット不要のメッセージングアプリ「BitChat」で話題になったジャック・ドーシーが、今度はなぜか日光浴で浴びた紫外線量からビタミンDの生成量を推定するアプリ「Sun Day Tracker」を発表した。
このアプリの機能は上に書いたことがすべてであり、ユーザーが日光を浴びた時間からビタミンDをどれだけ体内で産生できたかを追跡するものだ。
ただし、地域や服装などで浴びる紫外線量などが変わり、生成されるビタミンDの量も変わってくるため、精度の高い数値を得るには、ユーザーの位置情報や大まかな服装、肌の色に関する情報など、個人情報もいくつか与える必要がある。
そして、それらのパラメーターとおそらく地域の気象情報を照らし合わせて現在の紫外線指数、その日の最高紫外線値、日焼けせずに屋外にいられる時間などを算出する。ビタミンDの摂取量は、紫外線曝露量の項目から知ることが可能だ。
「Sun Day Tracker」アプリは現在正式リリース前の段階で、試作バージョンがアップルのTestFlightで登録したテスターに向けて公開されている。
ちなみにビタミンDと言っても、その中にはビタミンD2からD7まで、6つの種類がある。このうち紫外線によって体内で生成されるのはビタミンD3だ。人は紫外線を浴びると、皮膚内に存在する7-デヒドロコレステロールと呼ばれる物質が「(6Z)-タカルシオール」(プレビタミンD3)と呼ばれるものに変化し、さらにこれが1週間半ほどの時間を経るうちに、体温による構造変化を起こしてビタミンD3に変わる。
ビタミンDは、肝臓で処理されると「1,25-ジヒドロキシビタミンD」となり、腸でのカルシウム吸収の促進から血中カルシウム濃度の上昇、それに伴う骨密度の維持や骨形成に効果を発揮する。つまり、丈夫な骨や歯を維持したいなら、適度な日光浴は大切だと言うことだ。
ただし、近年は夏場の日差しが非常に強い。無理をして長時間日に当たるのは、かえって危険な事態を招くこともあるので注意が必要だ。
- Source: Apple TestFlight
- via: Engadget