マイクロソフトの補助金で安くなるとの期待もありました

ROG Xbox Ally/Ally Xの価格流出。予想より高い可能性

多根清史

Image:Microsoft

ASUSとマイクロソフトが共同開発した携帯ゲーミングPC「ROG Xbox Ally/Ally X」の価格が、他ならぬASUS自身によってリークされた可能性があると報じられている。

スペインの大手ゲームサイト「3DJuegos」によれば、ASUS公式ストアのGoogle検索プレビューにおいて、ROG Xbox AllyおよびROG Xbox Ally Xの価格が誤って表示されたという。同サイトはそのスクリーンショットも掲載している

リークされた価格によると、ROG Xbox Allyは899ユーロ、上位機種のROG Xbox Ally Xは599ユーロとされる。これを米国価格に換算すると、それぞれ約700ドル(約10万3000円)および約1000ドル(約14万7000円)に相当する可能性がある。

現行モデルのROG Allyは米国でおよそ600ドル〜、Ally Xは約800ドル(小売店によっては900ドル前後に値上げ)で販売されているため、いずれも100ドル以上の値上げとなる見込みだ。

Xboxとのパートナーシップによって、マイクロソフトが補助金を出すことで価格を抑えるとの期待もあったが、今回のリーク価格はそれに反して高額である。

とくに標準(下位)モデルのROG Xbox Allyは、普及価格になる可能性が高いと見られていた。その搭載チップZ2Aは、ROG Xbox Ally下位モデルのZ1よりもCPUコア数・スレッド数とも下回り、GPUコア数は多いもののアーキテクチャが1世代古く、単純な性能では劣っているためだ(バッテリー容量は増量)。ASUS自らも、ROG Xbox Ally標準モデルは省電力性とコストパフォーマンス重視だと説明していた。

今回のリークが事実であれば、ROG Xbox AllyシリーズはSteam Deckなどの普及モデルに正面から競合するのではなく、バッテリー持ちや性能重視のハイエンドモデルとして位置づけられるようだ。

なお、正式な発売日は明かされていないが、10月下旬になるとのリーク情報もある。仮にASUS公式ストアから予定価格が誤って表示されたのであれば、ASUSおよびマイクロソフトが公式発表に向けて準備を進めている可能性が高い。

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