今後、毎年「iPhone Fold」新モデルが登場?
折りたたみiPhone、ディスプレイ量産開始の報道。2026年秋に発売か

アップル初の折りたたみiPhoneに搭載されるOLED(有機EL)ディスプレイの生産が、2026年の発売に先がけて開始されたと報じられている。
韓国のテック系ニュースメディアET Newsによれば、サムスンディスプレイはアップル専用の折りたたみディスプレイ生産ラインを、韓国・忠清南道アサン市のA3工場に構築中である。2024年後半から設備の切り替えなどの作業が始まり、現在は完成に近づいているという。
初の折りたたみiPhoneは、画面を内側に折りたたむ「インフォールディング」構造になるとされている。つまりGalaxy Z Foldシリーズと同様に、本のように横方向へ折りたたむ方式であり、タテ折りのフリップ型(Galaxy Z FlipシリーズやRazrシリーズ)とは異なる。広げた状態では、画面はタブレットに近づく形となるだろう。
サムスンディスプレイはアップルと独占供給契約を結んでおり、数年間は同社が唯一のサプライヤーとなる見通しとされる。アップルは通常、できる限りサプライチェーンの多様化を図るが、サムスンディスプレイは折りたたみOLEDの量産において技術と実績で他社を大きくリードしており、他に選択肢がなかったようだ。
この折りたたみiPhoneは、2026年秋に登場する「iPhone 18」シリーズとともに発売されることになりそうだ。さらに、他のiPhoneモデルと同様に、毎年秋に後継機が登場する見込みである。
アップルは2025年に、600万台から800万台の折りたたみiPhoneを生産する計画だという。一方、サムスンディスプレイの生産能力は年間1500万台分とされており、需要を大きく上回る。この差は将来の新モデルや販売台数の増加を見越してのものと考えられる。
なお、初代折りたたみiPhoneは、広げると7.58インチの画面(iPadと同じく4:3比率)を持ち、厚さはわずか4.5mmの超薄型設計。折り目が目立たず、堅牢なヒンジ、本体はチタン製、カメラは広角+超広角のデュアル構成、チップには「A20」、顔認証のFace IDではなくTouch IDを搭載すると予想されている。価格は2000ドル〜2500ドル程度と見られ、iPhone 16 Pro Maxの倍以上になる可能性がある。