先行したGalaxy S25 Edgeは売上振るわず

超薄型モデル「iPhone 17 Air」、全方位からのハンズオン映像が公開

多根清史

Image:Majin Bu/X

アップルが次期「iPhone 17」シリーズを発表するとみられる9月まで、あと2か月となった。そうしたなか、超薄型モデル「iPhone 17 Air」のダミーモデル(ブラック)をあらゆる角度から確認できるハンズオン動画が公開された。

ここ数週間、著名リーカーのMajin Bu氏はiPhone 17シリーズのさまざまなダミーモデルを公開してきた。5月末のビデオでは「iPhone 17 Pro Max」がやや分厚くなった姿が明らかとなっていた。それに対し、今回のAirモデルは真逆の印象を与える、極薄ボディとなっている。

なお、こうしたダミーモデル(モックアップ)はアップルの公式発表前に、アクセサリーメーカーがケースやフィルムなどを開発・販売する目的で作成される。製品発表直後に対応商品を投入できるよう、アップルのサプライチェーンや工場関係者から流出した寸法情報を基に製造されている。

iPhone 17 Airのダミーモデルを見る限り、現行のiPhoneシリーズと比較して明らかに薄型であることがわかる。背面にはシングルカメラと、端から端まで伸びるGoogle Pixel風の「カメラバー」デザインが採用されている。

この動画ではブラックモデルが映されているが、中国のリーカー定焦数码(Fixed Focus Digital)氏によれば、M4 MacBook Airのようなスカイブルーカラーも存在するとされている

また、著名アナリストのMing-Chi Kuo氏をはじめとする複数の情報源を総合すると、iPhone 17 Airの予想スペックは以下の通りである。

  • 極薄設計:最薄部は5.5mm。iPhone 6(6.9mm)を上回る薄さで、iPhone 16 Pro(8.25mm)と比べて約33%薄い
  • チップ:A19チップ(ProモデルはA19 Pro)
  • ディスプレイ:6.6インチ、Dynamic Island搭載
  • カメラ:シングルカメラ、48MP
  • バッテリー:駆動時間は1日持たず、バッテリーケースを別売りで提供予定
  • スピーカー:1基のみ
  • ポート類:USB-C
  • ボタン類:アクションボタン、カメラコントロールボタン
  • その他:MagSafe対応、12GB RAM、SIMカードスロット非搭載(eSIM専用)

一方、サムスンが今年5月に発売した(日本未発売)の超薄型スマートフォン「Galaxy S25 Edge」は、iPhone 17 Airの対抗モデルとみられていた。しかし、販売実績が予想を大きく下回り、ベトナムでは発売から1か月足らずで大幅に値下げされたと報じられている。これは消費者が「薄さ」よりも実用性や性能を重視したためと分析されているが、iPhone 17 Airでも同じ傾向が見られるかが注視されるだろう。

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