40以上のプロジェクトが進行中とのこと

マイクロソフトが『Perfect Dark』開発中止、スタジオも閉鎖。次世代Xbox計画は継続

多根清史

Image:SolidMaks/Shutterstock.com

マイクロソフトが傘下のゲーム開発スタジオの1つ「The Initiative」を閉鎖し、同スタジオが開発していた『Perfect Dark』リブート版の開発を中止したと伝えられている。

これはマイクロソフトの内情に詳しいWindows Centralが、Xbox Game StudiosのトップであるMatt Booty氏のメモを入手して報じたものだ。スタジオの閉鎖は先月噂され、後に公式発表された全社的なレイオフ(全従業員の約4%、約9000人規模)の一環であるという。

なお、今回の決定はまずゲームの開発中止があり、結果としてスタジオの閉鎖に至ったとされる。『Perfect Dark』リブート版は、2018年に設立されたThe Initiativeが、Tomb Raiderシリーズで知られるDarrell Gallagher氏をリーダーに迎え、Crystal Dynamicsと共同開発していたタイトルだ。しかし今回の決定によりプロジェクトは終了し、Crystal Dynamicsとのパートナーシップも解消されると伝えられている。

また、Rare(元々の『Perfect Dark』開発元で、スーパーファミコン用『スーパードンキーコング』の開発でも知られる)の新作『Everwild』や、ZeniMax Onlineによる未発表のMMORPG「Blackbird」など、他にも複数の未発表プロジェクトが同時に中止されたとのことだ。

さらにBloombergのJason Schreier記者によれば、『Call of Duty』開発スタジオのRavenも人員削減に直面しており、さらに『Forza Motorsport』を手掛けるTurn 10についてはスタッフのおよそ50%を失う可能性があるという。

なお、Xboxの次世代ハードウェア開発計画には影響はなく、今後も40以上のプロジェクトが進行中とされている。今回の措置は、あくまでも業界の変化に対応し、優先順位の見直しとリソースの再配分を目的としたものだと説明されている。

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