火の海とはこのこと
SpaceXの大型ロケットStarship、地上で大爆発。10回目の飛行試験を前に

SpaceXの大型ロケット兼宇宙船Starshipが、10回目となる打ち上げ試験を数日後に控えた6月18日(日本時間19日)に突然、発射台の上で大爆発を起こし、巨大な炎とともに消滅した。
当時、SpaceXはこのロケット上段に備えている6基のRaptorエンジンの燃料タンクに、液体メタンと液体酸素を重点する作業を行っていたとのことだ。
爆発は現地時間午後11時頃に、テキサス州にあるSpaceXのマッシー施設で発生した。近郊にはSpaceXの城下町として作られたStarbase地区があるが、SpaceXは爆発から1時間半が経過した頃に、事故の発生と「試験場周辺の安全区域が確保され、全従業員の無事が確認」されたことを公表した。
また、「われわれは地元当局と連携し、試験場とその周辺地域の安全確保に積極的に取り組んでいます。周辺地域の住民への危険ないものの、安全確保作業が続く間は、当該地域に近づかないようお願いいたします」と地域住民に呼びかけた。
Starshipにとって、今回の爆発は飛行試験中に発生した7度目~9度目の爆発に続くものだった。だが、打ち上げ前の静的燃焼試験の準備中に爆発したのは初めてかもしれない。SpaceXは、初期分析段階では、Starsipの先端部にある加圧タンクが故障した可能性があるとしているが、まだ完全にデータを分析し終わっていないとして断定は控えた。
SpaceXのオーナーであるイーロン・マスク氏は、1年後にはStarshipの打ち上げがおよそ週1回のペースになることを目指すと豪語している。今回の爆発は、その前にすべきことを大きく増やしたかもしれない。
- Source: NASASpaceflight(YouTube)
- via: Space.com Spaceflight Now