必要十分な機能を備えつつAI時代に対応
FCNT、8万円台のハイエンドスマホ「arrows Alpha」。AI時代の“必要十分”を追求

FCNTは、arrowsブランドのスマートフォン「arrows Alpha」を8月下旬以降に発売する。キャリアモデルとしてNTTドコモが取り扱うほか、SIMフリーモデルも別途展開する。なお、SIMフリーモデルの価格は8万円台を予定している。
同社がハイエンドモデルとして展開する、新たなブランドのスマートフォン。各社ハイエンドモデルが価格上昇を続けており、必要十分な性能のローレンジ〜ミドルへのシフトが進んでいる中、ハイエンドモデルならではの “AI時代に必要十分” な最先端テクノロジーの提供を目指したとしている。
開発にあたって、10万円以下の価格を目指したとのこと。これによって、スペックや自分に必要なものを妥協なく選ぶユーザーだけでなく、一度ハイエンドモデルから離れてしまったようなユーザー、ハイエンドに興味はあるものの踏み出せないユーザーへの訴求も想定しているという。
ディスプレイは約6.4インチのOLEDを採用。解像度はフルHDを超える2,670×1,200ドットだとアピールする。ピーク輝度は3,000nit、リフレッシュレートは1〜144Hzの可変となる。ほか、ステレオスピーカーを備え、Dolby Atmosもサポートする。

カラーはホワイトとブラックの2色で、デザインは「高品質で繊細な加工を施したフレーム」を採用しつつ、「平面と側面を高度に融合させたデザイン」により、ユーザーの手にフィットすることを目指したとのこと。背面はすりガラスのような見た目と質感を追求。横幅は同社が「人間工学に基づいた最も握りやすい幅」とする、72mmに設計している。

堅牢性も追求し、1.5mの高さからコンクリートに落下させてもディスプレイが割れないとアピールする。ディスプレイには強化ガラスのGorilla Glass 7iを採用。米国国防総省の調達基準であるMIL規格で23項目に準拠するほか、IP68/IP69の防塵防水にも対応する。
プロセッサーにはMediatekのDimensity 8350 Extremeを採用し、「arrows史上最高性能」を実現したとのこと。瞬間的なパフォーマンスではなく安定して高いパフォーマンスを維持し続けることを目指しており、大型のベイパーチャンバーによる冷却機構も搭載する。RAMは12GB(DDR5X)、ストレージは512GB(UFS4.0)。2TBまでのmicroSDもサポートする。

バッテリー容量は5000mAhで、「電池性能にも徹底的にこだわった」と説明。バッテリー持ちについても、1度の充電で2日間使えるとする。さらに独自技術によって、5年間の長寿命バッテリーを実現したとしている。付属の90W充電器を使用することで、10分で40%、35分で100%の超急速充電も行える。
背面カメラは2眼構成で、メインカメラは約5030万画素、超広角カメラは約4990万画素となる。メインカメラにはソニーLYTIAブランドのイメージセンサー「LYT-700C」を採用。1/1.56のセンサーサイズと光学式手ぶれ補正(OIS)により、カメラ画質にもこだわったとする。フロントカメラは約4990万画素。

AIを活用したカメラ機能「arrows AI for カメラ」を採用。これにより「カメラ画質を従来とは一線を画すレベルまで進化させた」と説明しており、たとえば明るすぎる場所での白飛び、暗い場所の黒つぶれなどを抑えて「肉眼で見たような自然な撮影」を実現したとのこと。ほか、複数枚の連続写真から全員が目の開いた写真を生成する機能、ペットなど動く被写体で最適なシャッタースピードを選びブレを抑える機能なども備える。

AI機能では、Androidに搭載するGoogle Gemini、かこって検索、Googleフォトなども利用可能。加えて独自の「arrows AI」によって、操作していない間に届いた通知をAIが要約する「通知を要約」(秋冬にソフト更新で実装予定)、やりたいことを伝えると最適な設定項目を提案してくれる「自然な言葉で機能を探す」などを搭載している。
ほか、既存モデルの「arrows We2 Plus」に引き続き、自律神経測定機能を搭載。指紋認証と顔認証に対応する。USB Type-C端子からの映像出力(DisplayPort 1.4)もサポート。外形寸法は約72W×156H×8.8Dmm、質量は約188g。