埋もれていたGame Centerのソーシャル機能も活用
アップル、新アプリ「Apple Games」発表。iPhoneやiPad、Macのゲーム体験を一元化

アップルは6月10日、iPhone・iPad・Mac向けに新たなゲーム用統合アプリ「Apple Games」を正式に発表した。
本アプリは、App Storeのゲーム、Apple Arcadeの専用セクション、Game Centerのリーダーボードやチャレンジ機能といったソーシャル要素をまとめ、アップル製デバイス上でのゲーム体験を一元化するハブとして機能する。
Apple Gamesにはパーソナライズされたホーム画面が用意されており、ゲームのアップデート情報、イベント、お勧めタイトルなどが表示される。「ライブラリ」タブでは、ユーザーがこれまでApp Storeからダウンロードしたすべてのゲームが一覧表示され、すぐに再プレイできる。Apple Arcadeに特化したタブも設けられ、定額制ゲームタイトルへのアクセス性が向上する。
さらに新設された「一緒にプレイ(Play Together)」タブでは、友達が現在プレイ中のゲーム確認や、スコア・実績の比較、マルチプレイへの招待、チャレンジ(達成目標を設定して競う機能)の発行が可能だ。これらのチャレンジはGame Centerのリーダーボードと連携しており、たとえ1人用ゲームでも他人と競い合う体験へと変えられる。

アップルは、iPhoneでゲームを楽しんでいるユーザーが5億人以上にのぼると強調し、本アプリによりゲームの楽しみ方がさらに広がり、過去の名作との再会や新たなゲームとの出会い、そして友達ともっと楽しめるようになると述べている。
このアプリの発表に先立ち、アップルは新たに「games.apple.com」という専用ドメインを立ち上げていた。当初は空白のページだったが、現在ではApp Store上で「ゲーム」を象徴するアイコンが確認できる。将来的にはこのサイトで、Apple Gamesアプリの紹介やゲームタイトルのウェブ版、ゲーム別のシェア可能リンクの提供などが期待される。
Apple Gamesは、iOS 26、iPadOS 26、macOS Tahoeにて、すべての対応デバイスにプリインストールされる予定である。これまでホーム画面でバラバラに散らばっていたゲームアプリ群や、新規のApple Arcadeタイトルに気づきにくかったという問題が、今後は「ゲーム専用機のようにすべてが一画面にまとまる」ことで大きく改善されそうだ。