ようやくGoogle Pixel並みに

iOS 26は迷惑電話とメッセージ対策が大幅強化。「文字起こしを見てから対応」機能が追加

多根清史

Image:Apple

アップルはiPhone向けOSの次期バージョン「iOS 26」を、WWDCにて発表した。新たな「Liquid Glass」デザインが注目を集めている一方で、「電話」および「メッセージ(iMessage)」アプリを便利にしつつスパム対策を強化する新機能が追加されている。

同社の公式サイトによると、主な新機能は次の通りだ。なお、これらの機能はすべて英語やフランス語、ドイツ語のほか、日本語にも対応している。

迷惑電話のスクリーニング(Call Screening)

未知の発信者からの電話に自動で応答し、発信者が名前と用件を話した後に、ユーザーに着信を通知する仕組み。ユーザーは文字起こしの内容を確認してから応答するかどうか選択できる。

新しい送信者のスクリーニング(Screen new senders)

不明な番号を自動的に検出し、メッセージアプリの会話に表示される相手や、電話アプリとFaceTimeの最近の通話履歴に表示される相手を制御できる。

保留アシスト(Hold Assist)

電話アプリが自動で保留状態を維持し、人間のオペレーターに繋がるタイミングで通知する。

これまでもiOSには、複数のスパム対策機能が搭載されていた。たとえばiOS 13以降は「不明な発信者を消音」機能が導入され、一度も関わったことがない電話番号や、連絡先に登録されていない番号からの着信を自動的に消音し、留守番電話に転送できる。

またメールアプリには迷惑メールフォルダへの振り分け、iCloudメールでは自動フィルタリング機能があり、メッセージアプリにも「不明な差出人をフィルタ」機能が搭載されている。

もっとも、この分野ではアップルはGoogleのPixelスマートフォンに一歩おくれを取っていた。特に通話スクリーニング機能は2019年3月のPixel 3シリーズ向けに米国英語向けに導入され、日本語にも2023年6月のアップデートで対応済みだ。ユーザーからの要望が高かった機能だけに、iOS 26の正式配信は大きな注目を集めそうだ。

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