macOSやwatchOSにも展開の見通し
次期iOS、半透明でガラスのような「Liquid Glass」デザイン採用か

アップルは6月10日午前2時(日本時間)にWWDCを開催し、次世代のiOS(「iOS 19」ではなく「iOS 26」となる見通し)を含む各種OSの発表を行う予定である。その最大の変更点は、大幅なビジュアルデザインの刷新にあると予想されている。
この新たなデザイン要素は「Liquid Glass(リキッドガラス)」と呼ばれ、半透明でガラスのような質感や、光沢あるハイライトが多用されると米Bloombergが報じている。
アップル社内の情報に詳しい記者Mark Gurman氏によれば、ボタン、ツールバー、タブバーといった標準UI(ユーザーインターフェース)コントロール全体に、反射的でガラス調の素材が採用されるという。また、ホーム画面のアプリアイコンも丸みを帯びた形状に再設計され、縁には光沢のある反射ハイライトが施される見込みである。
このLiquid GlassのUI要素と刷新されたアイコンセットは、macOS、watchOS、iPadOS、tvOSといった他のアップル製プラットフォームにも展開されるという。これにより、デバイス間で統一されたソフトウェア体験を提供しつつ、それぞれのハードウェアに最適化されたUIレイアウトやナビゲーションは維持される見通しである。
このようなガラス調デザインは、2027年に登場すると噂されている「全画面・曲面エッジ・極小ベゼル」を特徴とするiPhoneハードウェアデザインとの親和性も高いとされる。これらはiPhone20周年記念モデルであり、「iPhone 18 Pro」や、折りたたみ機構を備えた「iPhone 18 Fold」も、ガラス素材を多用した筐体になるという噂がある。
なお、iOS 26の新デザインについては、著名リーカーのJon Prosser氏が予想レンダリング画像を公開しており、ボタンやメニュー、通知などの要素が丸みを帯び、半透明のレイヤーが追加されることで、visionOSを思わせる印象を与えている。
一方、最近のアップルは米中対立の狭間で、2025年1〜3月期における中国スマートフォン市場ではシェアが5位に後退した。さらに、米トランプ政権によってiPhoneに25%の関税が課される事態にも見舞われている。iOS 26は、こうした苦境を打開する転機となるのか、注目されるところだ。