タイピンマイクとしても使いやすく

AirPodsに「寝落ちで再生停止」や「シャッター操作」など5つの新機能追加か

多根清史

Image:Roman Larchikov/Shutterstock.com

あと数日に迫ったWWDC 25において、アップルはAirPods向けの新機能を5つ発表する見通しであると報じられている。

これまでもAirPodsは、ヒアリング補助などの多くの機能がソフトウェア・アップデートによって無償で追加されてきた。今回のアップデートも新型に買い替えることなく、既存のユーザーがそのまま利便性を高められる見通しだ。

米9to5Macは、信頼筋から得た情報として、以下の5つの新機能を伝えている。

新しいヘッドジェスチャー

AirPods Pro(第2世代)やAirPods(第4世代)で採用されている「頭の動きによる操作」機能に、新たなジェスチャーが追加される見通しである。

たとえば、「会話感知機能」(ユーザーが話し始めると自動でメディア音量を下げ、相手の声を聞き取りやすくする)の終了を、頭の動きだけで行えるようになるとされている。

スリープ自動一時停止

ユーザーがAirPodsを装着したまま寝落ちしたた場合に、音楽などの再生を自動的に一時停止する機能も開発中とされる。Apple Watchの睡眠検出機能と連携する可能性もあるが、現時点では詳細は不明である。

カメラコントロール機能

AirPodsのステム(軸部分)を押すことで、iPhoneやiPadのカメラのシャッターを切る操作が可能になる見込みだ。かつて旧型EarBudsでは、音量ボタンがシャッターとして機能していたが、今回のアップデートはその復活とも言える。

オーディオミックス機能

iPhone 16に搭載された新機能と同様に、機械学習を用いて音声と背景音を識別・分離し、「インフレーム」「スタジオ」「シネマティック」といった3種類の音声プロファイルから選択できる機能がAirPodsにもやって来る可能性がある。

これにより、コンテンツ制作者や配信者向けのラベリアマイク(タイピンマイク)分野でも、AirPodsの競争力が一層高まると見られている。

教室でのペアリング体験の向上

教育機関向けに、複数の生徒が共用するiPadに対して、AirPodsのペアリングをよりスムーズに行える機能も準備中とされる。これにより、教室内でのAirPodsの使用体験が一段と改善されることが期待される。

これらの新機能はWWDC 25で正式に発表される予定だが、一部の機能については公開やリリース時期が遅れる可能性もあるとのことだ。

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