キックスタンドは壊れやすいため取り扱い注意
「Nintendo Switch 2」世界初の分解動画が公開。カスタムNVIDIAチップも確認

本日ついにNintendo Switch 2が正式に発売された。それに先立ち、おそらく世界初となる分解動画がYouTubeで公開され、早くも内部構造の詳細が明らかになっている。
動画を公開したのは、ゲーム機や電子機器の分解・改造を専門とするYouTubeチャンネル「ProModding」である。今回の分解映像は約17分にわたり、Switch 2の筐体を多くのネジを外して丁寧に分解していく様子が収められている。本日配信予定のDay 1アップデートを適用しない限り、ほとんどの機能は利用できないはずだが、この端末はそもそも起動されておらず、分解には支障なかったようである。
本体両側に貼られたシールの下には、ネジやリリースレバーが隠されているが、適切な工具さえあれば分解作業はそれほど難しくない。ただし、リボンケーブルなどのコネクタを慎重に取り外す必要があり、分解した場合にはメーカー保証が無効となる点には注意されたい。
今回の動画では、あくまで分解手順に焦点が当てられており、内部ハードウェアの詳細な解説は含まれていない。とはいえ、長らく噂されていたカスタムNVIDIAチップが、初めてその姿を現した瞬間でもある。
なお、チップに塗布されたサーマルペースト(熱伝導グリス)は、初代Switchと同じのものが使用されているという。なお一部のゲーマーは初代Switchにおいて、これを除去して新しいペーストに交換することで「発熱が低下した」「ファンの音が静かになった」といった効果を報告していた。
また、Joy-Conコントローラーは従来のレール式から磁石式に変更され、よりしっかりと装着されるようになったが、わずかなガタつきが残っている。キックスタンドは設計が改善されたものの、「非常に壊れやすい」と指摘されている。特に片側から無理に引き出すと、破損のリスクが高いとのことだ。
Switch 2に関する専門的な知見や、どの程度修理しやすい設計かを詳しく知りたいのであれば、修理業者iFixitによる分解レポートを待つ必要がある。同社は数日前、2017年に発売された初代Switchを再度分解し、当時10点中8点だった修理のしやすさスコアを4点へと引き下げていた。
このスコアの格下げは、Steam Deckをはじめとする他社製品がバッテリーや部品の交換をより容易にした進化を反映している。Switch 2もまた、そうした時代の変化に合わせて設計が見直されているのかもしれない。
- Source: ProModding(YouTube)
- via: The Verge