ビックとヨドバシの一部実店舗でも取り扱い

ViXionのオートフォーカス眼鏡「ViXion01S」一般発売開始。約40%軽量化したスタンダードモデル

編集部:平山洸太

「ViXion01S」

ViXionは、オートフォーカスアイウェア「ViXion01S」を6月5日に発売する。価格は88,000円(税込)。

自動でピントを合わせることで、見えづらさを解決するというウェアラブルデバイス。昨年9月にKibidangoおよびGREEN FUNDINGにてクラウドファンディングを実施した製品について、一般販売が開始される格好だ。

本製品は、2024年に一般発売された初代モデル「ViXion01」の後継機。約40%の軽量化を実現しつつ、アウターフレームによって眼鏡に近いデザインに仕上げている。型番のSはスタンダードの意味で、オートフォーカスアイウェアのある生活をスタンダードなものにしていきたいという思いを込めたとのこと。

右が「ViXion01S」、左が「ViXion01」

アウターフレームには標準で度なしのレンズが入っているが、これはユーザーが入れ替えることが可能。サングラスやブルーライトカットのレンズを入れたり、ViXion01S単体では補正できない乱視もレンズを入れることで対応できる。

アウターフレームは取り外したり、好みのレンズを入れて使用できる

オートフォーカスの仕組みは、デバイスのブリッジ部分に配置されたToFセンサーで距離を読み取り、その情報に合わせてピント調節を行うというもの。レンズには、人間の水晶体が厚みを変化させるように、瞬時に形状を変化させてピントを変えられるものを採用している。

初代ViXion01は2023年のクラウドファンディングでローンチを行い、支援額は4億2500万円を達成。また、ViXion01Sでは1億2800万円/2000台超の支援、加えて900台超の予約受注を実現している。一般販売もあわせて、シリーズ累計では約8億円/1万2000台超(25年5月末時点)を受注・出荷したそうだ。

初代モデルと新モデルの両モデルにおいて、クラウドファンディングでの成功をアピールしている

なお、ViXion01Sはクラウドファンディングで支援したユーザーに対して製品を出荷済み。すでにユーザーからは、遠くでも手元でも一瞬でピントが合う、プラモデル組み立てといった細かい作業に最適といった評価の声が集まっているという。

本製品は専用アプリ「vixion connect」と連携できることも特徴。アプリ上でのキャリブレーションをはじめ、3つまでのユーザー設定保存、各種設定の変更、使用状況の確認、各種センサー(距離/度数/傾き/温度など)の数値確認が行える。

また、アプリによる機能拡張に対応し、最速即日の開発・配信が行えるとアピールしている。すでにユーザーの声をもとに実現した機能があり、プラモデル等の精密作業時の視覚的安定性を向上させる「On-Hand Focus Lock」機能は「プラモデル制作用に、距離センサーの反応をゆっくりにしてほしい」という声に応えたものだそうだ。

実店舗では、ビックカメラの23店舗、ヨドバシカメラの23店舗が取り扱いを行う。またオンラインでは、ビックカメラ・ドットコム、楽天ビック、コジマネット、ヨドバシ.com、Amazonにて購入できる。

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