ディスプレイは大進化しそう

iPhone 17、標準モデルは「iPhone 16」から性能変わらずか。チップもRAM容量も同じとの情報

多根清史

Image:asrstudio/Shutterstock.com

アップルが今年秋に発売するとみられる「iPhone 17」シリーズのうち、最も安価な標準モデルは、前世代のiPhone 16とほぼ同じ仕様になるとのアナリスト予測が報じられている。

中国の大手証券会社GF Securitiesの調査レポートによれば、アップル関連アナリストのJeff Pu氏は、iPhone 17の標準モデルにiPhone 16標準モデルと同じA18チップが採用され、TSMCの第2世代3nmプロセス(N3E)で製造されると述べている。つまり、製造プロセスも前年と同様であり、実質的に同一のチップが用いられるということになる。

また、Pu氏はiPhone 17標準モデルのRAMが8GBであるとも指摘しているが、これもiPhone 16標準モデルと同じ構成である。なお、先月には信頼性の高いアナリストであるMing-Chi Kuo氏が、超薄型の「iPhone 17 Air」およびProモデルには12GBのRAMが搭載されるとしたうえで、標準モデルに関しては8GBか12GBのいずれにするかをアップルが検討中だと述べていた。Pu氏の予測が正しければ、同社は8GBに決定したことになる。

デザイン面においても、iPhone 17標準モデルはiPhone 16標準モデルとほぼ同一になると見られている。他のiPhone 17シリーズのモデルが、背面カメラの配置をGoogle Pixelのようなカメラバー型に変更するとされるなか、標準モデルのみは従来の配置を維持する見込みである

ただし、一部の仕様は進化するとみられている。たとえばディスプレイは、これまでの60Hzから最大120HzのProMotionに対応する可能性があり、前面カメラも12MPから24MPへのアップグレードが有力視されている

さらに、ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏は、iPhone 17標準モデルの画面サイズが、前モデルの6.1インチからわずかに大きくなり、6.3インチになると予測している

これらの情報を総合すると、iPhone 17の標準モデルは「プロセッサーやRAMは前年と同じでありながら、ディスプレイと前面カメラがわずかに強化される」という内容になる。iPhone 16世代では、標準モデルの販売が利益率の高いProモデルよりも好調だったとされており、その結果を踏まえて、アップルが販売戦略の再調整を図っている可能性もある。

関連キーワード: