現在は「iOS 18」「macOS 15」「tvOS 12」とバラバラ
次期iOSは「iOS 19」ではなく「iOS 26」か。アップルがWWDCで“西暦に統一”の可能性

アップルは今年、主要なオペレーティングシステム(OS)群に大規模なアップデートを施す見通しである。その一方で、従来のバージョン番号による命名方式を廃止し、「リリース翌年の西暦」を用いる新たな命名規則へと切り替える方針だと、米Bloombergが報じている。
たとえば、iOSは「iOS 19」ではなく「iOS 26」、macOSは「macOS 16」ではなく「macOS 26」となり、iPadOS、watchOS、tvOS、visionOSを含むすべてのOSで「26」に統一されるという。
この変更の主な目的は、アップル製品全体でブランドとしての一貫性を持たせ、ユーザーや開発者がバージョンの違いによって混乱することを防ぐことだという。実際、各OSの初期リリース年が異なるため、現在は「iOS 18」「macOS 15」「watchOS 11」など、バージョン番号が不揃いとなっている。
このような年号ベースのネーミング戦略は、サムスンの「Galaxy S25」やマイクロソフトの「Windows 95」「Windows 2000」などを彷彿とさせる。ただし、これらは「発売年の年号」であるのに対し、アップルは「翌年」を使用するという点で異なる。
なお、アップルは過去にも類似した命名法を採用していた。たとえば、2007年には「iWork ’08」や「iLife ’08」を、2010年には「iLife ’11」をリリースしていた経緯がある。
この新たな命名規則が正式に発表されるかどうかは、日本時間6月9日に開幕する開発者イベントWWDCの基調講演で明らかになる見込みだ。アップルは今年、複数のOSにおいてユーザーインターフェースを大幅に刷新するとも広く予想されている。
その具体的な内容とは、XRヘッドセット用のvisionOSのような透明感やガラス質感を取り入れたデザイン、アプリ内ナビゲーション構造の改良、丸みを帯びたアイコンやボタンの採用などである。
当初は次期iOSおよびiPadOSに限られると見られていたが、watchOSやtvOSにも拡大される可能性が高まっている。仮にそうであれば、2015年から大きく変化してこなかったApple TVの操作体験にも、大幅なアップデートがもたらされることになりそうだ。