「分厚くて高機能」に振り切ったモデルになりそう

iPhone 17 Pro Maxのダミー動画公開。超薄型Airと対照的な“分厚さ”

多根清史

Image:Majin Bu/X

今年秋に発売が予想されるiPhone 17シリーズでは、超薄型モデル「iPhone 17 Air」に注目が集まっている。一方で、それと対照的に分厚く重くなった「iPhone 17 Pro Max」のダミーモデルを撮影したハンズオン動画が公開された。

著名リーカーMajin Bu氏はXにて、リークされた寸法に基づいて作成したiPhone 17 Pro Maxのダミーモデルを全方向から確認できる33秒の動画をシェアしている。映像では、本体の厚みが強調されており、重厚な印象を与えている。

iPhone 17 Airは厚さ5.5mmとされ、iPhone史上最薄モデルとなる見通しだ。従来のPlusモデルを置き換えるかたちで、Proではなく標準モデルの上位バリエーションとして位置づけられるようだ。

一方、iPhone 17 Pro Maxは8.725mmに達する見込みで、前モデルであるiPhone 16 Pro Max(8.25mm)よりも分厚くなる。これは信頼性の高いリーカーIce Universe氏によって報告されており、より大容量のバッテリーを搭載するためだと推測されている。

iPhone 17 Airは薄さを優先する設計のため、バッテリー容量は3000mAh未満に抑えられ、初期のプロトタイプ段階では「1日もたない」とのリークもあった。一方で、Pro Maxはその厚みにより1日以上のバッテリー持ちを実現する見込みであり、両者は真逆のコンセプトを持つモデルとして差別化が図られているようだ。

これまでの情報をまとめると、iPhone 17 Pro Maxの主な仕様は以下のとおりである。

ディスプレイ

6.9インチの有機ELディスプレイを採用

プロセッサとメモリ

  • TSMCの3nmプロセスで製造された「A19 Pro」チップ
  • 12GBのRAMを搭載(他モデルは8GB)

冷却システム

  • ベイパーチャンバー+グラファイトシートの複合冷却構造

カメラ構成

  • 背面カメラ:広角・超広角・望遠すべて48MPセンサー
  • 望遠:光学3.5倍ズーム、デジタルクロップにより最大7倍
  • 前面カメラ:24MP
  • ビデオ撮影:8K対応

デザインと機構

  • Face ID:小型の「メタレンズ」採用によりダイナミックアイランドが縮小
  • 背面カメラ:Pixel風の横長カメラバーに刷新

また、iPhone 17 Pro Maxは「iPhone 17 Ultra」という製品名になる可能性もあり、複数の新機能によって他のiPhone 17シリーズと明確に差別化されるとの噂もある。背面カメラを1基のみにし、スピーカー数も削減するなど、機能を簡略化する方向とされるiPhone 17 Airとは対照的な、高機能かつハイエンド志向のモデルとなりそうだ。

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