発売後は改造ハードは文鎮化の可能性
Nintendo Switch 2、フライング入手しても使えない模様。発売日のソフト更新でロック解除か

Nintendo Switch 2の一部実機が発売前に流出し、海外で開封動画が出回ったが、すぐに著作権違反の申し立てにより削除された。この動画から、Switch 2本体は出荷時に機能がロックされており、発売当日に配信予定の「Day 1アップデート」を適用しないかぎり、ほとんどの機能が使えないことが明らかとなった。
この情報は、XユーザーのWario64氏が紹介したYouTube動画から確認されたもので、映像では初代SwitchやSwitch 2用のゲームが起動できない様子が記録されていたという。さらに別のユーザーによると、初代Switchのゲームを起動しようとしたところ「インターネットに接続して本体をアップデートしてください」というメッセージが表示されたとの報告もある。
つまり、6月5日の世界同時発売日にDay 1アップデートが配信されるまで、流出したSwitch 2本体は「高価な置物」に過ぎないことになる。
任天堂の狙いは、おそらく発売前の本体流出や不正利用、改造といった行為を未然に防ぎ、正式な販売ルートで購入したユーザーの公平性を保つことにあると考えられる。正規のストアや量販店で購入する一般ユーザーにとっては、こうした仕様は何ら不都合をもたらすものではない。
なお、これに先立ち任天堂アメリカは、ニンテンドーアカウント利用規約を改訂している。そこには「ハードウェアやソフトウェアを使用し、ニンテンドーアカウントサービスを文書化された使用目的以外で動作させるよう、同サービスの機能や保護を迂回、解読、無効化、改ざん、または回避してはならない」との条項が新たに盛り込まれた。
さらに規約違反に対するペナルティとして「該当する任天堂デバイスを全体または一部で永久に使用不能にする可能性がある」と明記されている。不正を検出した場合には、その本体が起動不能、いわゆる「文鎮化」される可能性もあるわけだ。
裏返せば、Switch 2向けオンラインサービスの稼働前には、不正行為を自動検出できない可能性がある。この「Day 1アップデート必須」仕様は、その抜け道を塞ぐ措置と見られる。
こうした報告に注目が集まる背景には、Switch 2の初回抽選販売に約220万人もの応募が殺到し、依然として多くのユーザーが入手できていない現状がある。任天堂アメリカのダグ・バウザー社長は「ホリデーシーズン(年末商戦)まで継続的に供給を行う」と明言しており、品薄状態はそれほど長引かないと期待できそうだ。
- Source: Wario 64(X)
- via: Wccftech