ビデオチャット機能がリソース食い過ぎとの声も
Switch 2、将来的に“OSリソース削減”でゲーム割り当てリソースを拡充か

Nintendo Switch 2では、今後システムリソースの割り当てが見直され、ゲーム開発者が利用できるリソースを増やすことが検討されているとの噂が報じられている。つまり「ハードウェアはそのままに、より負荷の高いタイトルを動作させやすくなる」という見通しだ。
この情報は、任天堂ファンが集う海外コミュニティ「Famiboards」にて、長年ビデオゲーム業界で活動してきた経験を持つ開発者MattAgain氏によって語られたものである。同氏は開発現場で得られた知見をたびたび提供しており、過去にも信頼性の高い情報を示してきた実績がある。
氏の発言によれば、Switch 2ではOSが使用するメモリを3GBから2GBに、CPUコアを2コアから1コアに削減することが目標とされているという。これがいつ実現されるかは不明だが、初期の開発キットと比べて開発者に割り当てられるリソースは段階的に増えてきているとのことだ。
また、Xbox Series SやPlayStation 5など他のゲーム機でも、発売後にOSリソースを削減し、ゲーム側に割り当てる事例があったことが指摘されている。
Switch 2には8コアCPUと12GBのRAMが搭載されているが、そのうち2コアと3GBはシステム側が予約している。これはOSやシステム機能が安定して動作するために確保されている領域である。参考までに、PS5では16GB中2.5GBが、Xbox Series Xでは16GB中6GBがシステムやバックグラウンド処理用として予約されている。
Switch 2でシステムリソースの予約比率が高めに設定されている理由としては、ビデオチャットなどの新機能が搭載されることが挙げられる。顔追跡や背景除去といった処理も含まれるため、これらがOSリソースを圧迫している要因になっているとの見方もある。一部のユーザーや開発者からは「不要な機能によってゲーム側のリソースが減らされるのは不満だ」という声も上がっているようだ。
Switch 2はすでに『Cyberpunk 2077』のような高負荷のゲームが動作することを示しており、一定の性能は証明済みである。ただし、メインチップは8nmプロセス製造であり、世代的にはやや古い。将来的にPS6や次世代Xboxが登場すれば、相対的に陳腐化が進む可能性も否定できず、ゲーム側が利用できるリソースの拡充は急がれるだろう。
- Source: Famiboards
- via: Wccftech