先に200MPに移行したサムスンはノイズ問題を解決できず

iPhoneのカメラ、ついに2億画素時代? アップルが200MPセンサー検討か

多根清史

Image:Cesare Andrea Ferrari

iPhoneのメインカメラは、ここ数年でようやく48MP(4800万画素)に移行したばかりだが、さらに200MP(2億画素)への移行を検討しているとのリーク情報が報じられている。

中国のWeiboを拠点とする著名リーカー、数码闲聊站(Digital Chat Station)氏によれば、アップルは現在200MPカメラをテスト中とのことだ。同氏は未発表アップル製品に関する高精度なリークで知られており、iPhone 15/15 PlusにProモデルと同等の48MPカメラが搭載されるがセンサーサイズがわずかに小さくなるという情報や、iPhone 16 Proの望遠レンズ仕様なども的中させてきた

今回のリークでは、どのモデルが200MPカメラを搭載するか、また実現時期についても明示されていない。

もし2025年に導入されるのであれば、超ハイエンド価格帯の「iPhone Fold」や、iPhone発売20周年を記念するProモデルが候補として挙がると考えられる。20周年モデルは「大変革」があると噂されており、全面的な強化が期待されている。

アップルはこれまで、競合他社に比べてカメラの画素数向上に慎重であり、iPhone 14 Proが48MPカメラを採用したのも、Androidスマートフォンより数年遅れてのことだった。一方、サムスンはすでにGalaxy S23 Ultra(2023年)から200MPカメラを搭載しており、iPhoneはこの流れに追随する形となる。

もっとも、画素数の増加はノイズの増加など副作用も伴いやすく、アップルがどのような画像処理技術でそれを克服するのかが注目される。

実際、Galaxy S23 Ultraでは暗所撮影やナイトモードにおいてノイズリダクションが強くかかりすぎ、帯状ノイズが発生するケースが報告されていた。また、同じセンサーを搭載するGalaxy S25 Ultraでも同様の傾向が見られ、サムスンはソフトウェアアップデートでの修正を進めている。

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