モバイルバッテリーでも駆動可能

ポータブルNAS「UnifyDrive UT2」、Makuakeで先行販売開始。SDカードからの直接データ保存にも対応

編集部:平山洸太

「UnifyDrive UT2」

UnifyDriveは、持ち運びに対応するNAS「UnifyDrive UT2」の日本展開を発表した。5月28日からMakuakeにて先行販売を開始し、発送は8月上旬から行う。数量限定のプランでは最安で42%オフの57,350円から、個数無制限のMakuake限定割では23%オフの76,130円(どちらも税込)で購入できる。

持ち運びに対応するポータブルサイズのNAS。PCからはウェブブラウザ、iOS/Androidからは専用アプリを使用し、あらゆるデバイスからネットワーク経由でデータにアクセスできる。海外ではKickstarterでクラウドファンディングが先行して行われており、2,400人近い支援者から合計約100万ドルを獲得している。

本体の質量は306gで、同社は「リンゴ2個とほぼ同じ重さ」であるとアピール。軽量なため持ち運びに最適であると説明する。内蔵ストレージにM.2 SSD(Type2280)を採用しており、SSDのスロットは2枚、1枚あたり8TBまで対応する(SSDは別途購入が必要)。SSDスロットへは、付属のプラスドライバーでネジを1本外すのみでアクセスできる。

SSDはユーザー自信で取り付ける。付属のプラスドライバーで簡単にアクセスできる

駆動に必要な電力は33Wで、モバイルバッテリーやUSB充電器に接続することで利用可能。さらにUPS(無停電電源装置)機能も搭載しており、突然の停電などがあった場合であっても、内蔵バッテリーで最大30分動作でき、データ消失を防げるようになっている。

また、本機ならではの特徴といえるのが、本体にカメラの記録メディアのリーダーを搭載し、本機のみでデータの取り込みが行えることだ。メディアはSDカード、およびCFexpress Type Bの2種類に対応する。取り込みの開始は、カードを挿してから2秒待ち、側面のボタンを2回から押すだけで行える。

2種類の記録メディアから直接取り込める

そのほかポートとしては、USB Type-A、USB Type-C、LANポート(2.5GbE)を搭載。ワイヤレス通信ではWi-Fi 6をサポートする。AP(アクセスポイント)機能によって、インターネット接続がない場所であっても、本体からWi-Fiの電波を飛ばしてスマートフォンなどからアクセスできる。HDMIポートも備えており、付属リモコンを用いて操作を行うことで、テレビやディスプレイに保存した写真や映像などのデータを本機だけで表示させることが可能。

LANポートやHDMIポートも搭載。電源供給はUSB Type-Cで行う

OSには独自開発の「UDOS」を採用する。プロセッサーには「RK3588C」を搭載。このチップは8コアCPU/6コアのAI演算コア/画像処理ユニットを備えているもので、性能は現在のミドルスマートフォンに匹敵するという。メモリ容量は8GB、32GBのeMMCストレージも内蔵する。

UDOSではAIを備えた機能を利用可能。ストレージ内に保存されている写真の顔を認識し、同じ人やペットごとに自動でまとめる「AIフォト」に対応している。なお、プライバシーには十分配慮しており、データをインターネットにアップロードすることはないと説明している。AI処理はオンデバイスで実施しており、AIエンジンのダウンロードだけ行えば、オフラインで完結するという。

AIで顔認識して、人物ごとに写真をフォルダ分けする機能も搭載している

またビジネスにおける共同作業での利用も想定して、メールを送るだけで共有フォルダが使えるようになる機能を搭載。個人フォルダと共有フォルダは分けられているため、グループで使ってもパーソナルスペースの安全性は確保されているとする。

同社は本製品について、同社が日本市場に投入する初めての製品であると説明。「個人ユーザーのデータ需要の増加と多様化に対応するため」に開発したとしており、用途としては「外での撮影、ビジネス会議、共同作業など様々な利用シーン」を想定しているとしている。

付属品一式

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