SNSの喧噪から離れて、自分が欲しい情報を集められる
“自分好みのフィード”を作れる新キュレーションアプリ。Flipboardが「Surf」のスターターセットを公開

ニュースキュレーションアプリで知られるFlipboardが、昨年末からベータ版を公開していた「Surf」の初心者向けスターターセットを公開した。
Surfは、ユーザーが自分好みのカスタムフィードを構築できるアプリだ。Bluesky、Threads、Mastodon、Pixelfed、PeerTubeなど、AT ProtocolやActivityPubやその他オープンプロトコルで構築されたソーシャルネットワーク上のコンテンツや、ブログ、ポッドキャスト、YouTubeその他さまざまなニュースサイトなど、RSSフィードを備えるウェブサイトを登録できる。
とは言っても、まったく何もない状態からちまちまとコンテンツを登録していくのは、一般ユーザーにはハードルが高い作業かもしれない。そこで、Flipboardは新たに公開したスターターセットでは、あらかじめ人気のある推奨ソースをカテゴリー別に登録してあり、その中からこれは、という情報源を登録して自分専用のフィードを作成できる。
さらに、BlueskyやMastodonユーザーは、自分のアカウントのフィードをSurfに登録し、選択したトピックでフィルタリング表示することも可能となっている。たとえば、ある分野の専門家の投稿を登録しつつ、そのなかの政治に関する発言は除外して専門分野の投稿のみを表示すると行った使い方も可能とのことだ。
Surfには3万件の定義済みトピックが用意されている。カスタムフィードでは、複数のトピックを同時に検索してパーソナライズできる。
また、Surfで作成したカスタムフィードを「Blueskyに公開」して、Bluesky上で閲覧することもできる。ただし、この場合はカススタムフィード内のBlueskyの投稿のみが表示される。
ウェブ検索サービスやSNSは、ユーザーが求める情報をそのまま提示するのではなく、アルゴリズムによってユーザーの興味をひく情報をいくつも付け足して提示する。近年は、そうしたアルゴリズムによる「おすすめ」を無理矢理見せられることに辟易している人もいるのではないだろうか。
Surfは、押しつけがましく見せられる「おすすめ情報」から開放され、真に自分が欲しい情報だけを集めたいと考えるユーザーには非常に便利なアプリになりそうだ。
なお、Surfはいまだベータ版で、ユーザーの追加に招待制を敷いている。もし興味がある場合は、ウェイティングリストに登録する必要がある。現在はiOSおよびAndroid用のアプリしかないが、将来的にデスクトップ版も近日提供開始予定だ。
- Source: Surf
- via: TechCrunch Engadget