当初は米国の英語ユーザーのみ

AIアシスタント「Gemini」、PC/Mac向けChromeに搭載。音声対話「Gemini Live」も

多根清史

Image:Google

Googleは、AIアシスタント「Gemini」とその音声対話機能「Gemini Live」を、WindowsおよびMac用のChromeブラウザに統合することを発表した。

最初のリリースでは、閲覧中のページの内容についてGeminiに質問したり、要約や説明を求めることが可能となる。Geminiはページ内のテキストや画像を理解し、たとえば製品を比較する場合など、タブを移動しても過去の情報を記憶して参照できる。

Geminiは、Chromeウィンドウの右上隅、あるいはWindowsのタスクバーやMacのメニューバーに表示される。ショートカットキー(Alt+G+Ctrl+G)でも起動でき、クリックすると小さなフローティングウィンドウが表示される。このウィンドウから「Ask Gemini」(Geminiに質問)を選び、閲覧中のページに関する質問を直接入力することが可能。タブごとのアクセス権は “x” ボタンで簡単に解除できる。

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さらに、Gemini Liveは画面右下から起動でき、テキスト入力ではなく音声による対話が可能だ。GoogleはGeminiを「パーソナルチューター」「ショッピングアシスタント」「料理の助手」と位置づけている。

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この新機能は、5月22日よりChromeの言語設定を英語にしている米国のGoogle AI ProおよびUltraサブスクリプションユーザー向けに提供が開始される。また、Beta/Dev/Canaryチャンネルでも試用が可能だ。なお、Chromebookへの対応時期は未定である。

今後は、ウェブサイト内の特定セクションにおける自動ナビゲーション、フォーム入力、タブの整理、ページの呼び出しといった、さらに高度な操作も可能になる予定である。

これらの機能はChromeチームによって開発されており、Google DeepMindの研究プロジェクト「Project Mariner」とも連携して、今後も継続的に機能の拡張が図られるという。

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