1人でもラリーの練習ができます
テニスの練習相手になってくれるロボット「Acemate」がKickstarterに登場

クラウドファンディングサイトKickstarterで、テニスコートを縦横無尽に駆け回り、相手プレイヤーのショットを受けてはボールを相手コートに返す自走式ボールマシン「Acemate」が支援募集キャンペーンを行っている。
一般的なテニス用のボールマシン(自動球出し機)は、コートの後端あたりから動かず、ひたすら相手コートに玉を射出して、プレイヤーのレシーブ練習などをサポートする。だが、このロボットは4K/30fpsのステレオカメラシステムとメカナムホイールによって、相手プレイヤーの動きとボールの軌道を把握し、前後左右に最大18km/hで移動できる。
これにより、相手プレイヤーが打ち返してきたボールを本体上部に取り付けたネットでキャッチ・回収しては、すぐさま別のボールを相手方コートに射出して、擬似的にラリーを再現できるようになっている。
もちろん相手のミスショットなど、すべてのボールをキャッチできるわけではない(キャッチ精度は90%とされている)が、本体内に最大130個のボールを装填しておけるため、練習の中断は最小限に抑えられる。
なお、ボールの射出速度は最大129km/hで、フラットだけでなく、トップスピン、バックスピン、スライスの回転を最大60回転/秒でかけられる。また、打ち上げ時の最高高度は8mとなっている。
上に紹介した各種パラメーターは、iOS/Androidアプリで自由に設定できる。さらに、練習セッションの間はAcemateの目線から動画記録できるため、休憩時間などにそれを見返せば、プレイの研究に役立てられそうだ。

なお、Acemateが搭載するバッテリーは、約2時間の充電で約4時間の動作が可能だという。たとえば、(プレイヤーの体力が続くなら)午後イチから夕方まで連続で使うことも可能かもしれない。
現在Kickstarterでは、Acemate1台がリワードとなる支援枠は1499ドル(約21.8万円)から用意されている。もしキャンペーン後、正式に量産を開始した場合の予定価格は2329ドル(約33.8万円)になるとのことだ。興味があれば、クラウドファンディング特有のリスクを理解の上で、チェックしてみると良いかもしれない。
- Source: Acemate(Kickstarter)