6DoFもグラス単体で動作可能
「XREAL Eye」発表。ARグラス「XREAL One」で6DoF&写真/動画撮影を可能に

XREALは、同社ARグラス「XREAL One」に接続して使用するためのカメラパーツ「XREAL Eye」を6月下旬に発売する。価格は13980円(税込)。
XREAL Eyeは、XREAL Oneのブリッジ部分(左右レンズの間の部分)に取り付けて使用できる、質量約1.35gの別売アクセサリー。本製品を使用することで、ネイティブ6DoFへの対応、および静止画・動画の撮影が行えるようになる。接続はグラスに搭載する金属接点で行う。

6DoFを使用することで、表示されているスクリーンを空間に固定できる。いわゆるMRのような表示が可能で、装着したまま室内を動き回ることが可能。6DoFはウルトラワイドスクリーンでも利用でき、デスクワークでは前かがみになると文字を大きく見れることもアピールされている。
シングルカメラながらも6DoF対応を実現できた背景としては、XREAL Oneに内蔵する独自チップ「X1」のパワーを使用しているとのこと。IMUデータを融合した深度計測技術により、デュアルカメラに近い体験を実現するという。ただしカメラを使用するため、暗い環境では動作できないとのこと。またバッテリー消費は3%増に留まるとするが、静止時には自動的に3DoFに切り替える機能も備える。

XREAL EyeをXREAL Oneに接続すると、空間スクリーンのメニューの中に「空間アンカー」が追加される。設定すると頭を左右に振るようにアナウンスが表示されるため、頭を振って空間を認識することで、スクリーンが空間に固定されるようになる。
また、XREAL Eyeでは装着者視点での写真と動画の撮影が可能。静止画では2026×1512px、動画では1600×1200pxの解像度で記録できる。動画のフレームレートは30fpsと60fpsに対応。撮影時間は60秒/30秒/15秒から選択できる。また、動画時の電子手ブレ補正(EISぶれ補正)やノイズリダクション、エッジのギザつき処理に対応する。

記録したデータはXREAL One本体内の2GBストレージに保存されるが、XREAL Beam Proと接続する場合はXREAL Beam Pro本体に保存される。また、バーチャルビデオにも実際の空間が記録されるようになるため、自分の体験をほかのユーザーに使える際にも役立つという。なお、XREAL Beam Pro接続時には記録時間が最大2分に延長されるとのこと。
XREAL Eyeのレンズ両サイドにはLEDライトが搭載されており、写真では撮影時、動画では撮影中にずっと発光するようになっている。また、合わせてXREAL Oneに内蔵されているスピーカーからもシャッター音が鳴るようになっている。なお、シャッター音をオフにすることは不可となり、スピーカーの音漏れを防ぐノイズキャンセリング機能も発動しないという。

カメラが小型で目立ちにくいことから、XREALは写真や動画の撮影の際は、被写体や被写体となる人物の許可を必ず得るように説明。加えて、人が多い場所や撮影が禁止されているエリアでは、必ずXREAL OneからXREAL Eyeを取り外すように案内している。