投稿ネタの幅が拡がる?

TikTok、画像から動画を生成するツール「AI Alive」発表

Image:TiKTok

TikTokが、静止画像から動画を生成するツール「TikTok AI Alive」を発表した。1枚の写真に対し、どんな動画にしたいかをテキストで入力するだけで、望みどおりの動画を生成するという。

TikTokの説明によればAI Aliveを使うと、たとえば夕焼けの写真から「徐々に色合いを変える空や、ゆったりと流れる雲、遠くで打ち寄せる波の音」を含む動画を生成できる。

この機能にはストーリーカメラからアクセスでき、TikTokが提案するプロンプトや、自作のプロンプトを使って動画を生成する。画風を変更することもでき、元の写真をそのまま動かしたり、アニメ調にしたりできる。ただ、AIが知らない画風にはできないようで、Engadgetは写真のネコをレトロゲーム風にしようとしたところ、なぜかネコが後ろ脚で立ち、両前脚にワイングラスを掲げる謎の動画ができあがったと伝えている。

TikTokは、生成される動画に対していくつかの安全対策を講じていると述べている。「ポリシーに違反するコンテンツの作成を防ぐため、アップロードされた写真とAI生成プロンプト、そしてAI Alive動画は、クリエイターに結果を表示する前にモデレーション技術によって審査される」とのこと。そしてクリエイターがストーリーに投稿しようとした時点でも、最終的な安全チェックが行われ、C2PAメタデータが埋め込まれる。ちなみにC2PAとは、2021年にマイクロソフトやインテル、Armなどが中心となり創設した、コンテンツの出所・来歴の認証に関する技術標準を策定する団体だ。

TikTokに投稿する適当な動画がなくても、1枚の画像があれば工夫ひとつで面白い動画を生成できるようになるため、ユーザーにとってはさらにこのSNSが楽しいものになるかもしれない。

ちなみにTikTok AI Aliveと同様の機能として、Snapchatは昨年9月に「Snap AI Video」をクリエイター向けに導入すると発表している。またInstagramは動画編集アプリのCapCutによく似た「Edits」アプリを公開している。

関連キーワード: