AIの補助なしにはバッテリーが1日持たないおそれ

iOS 19はAI制御でバッテリー長持ち?超薄型モデル「iPhone 17 Air」対策か

Image:jackpress/Shutterstock.com

次期「iOS 19」は6月に開催されるWWDC(世界開発者会議)で発表され、大幅なデザイン変更と多くの新機能を搭載する見通しだ。その中の1つが、Apple Intelligenceによるバッテリー駆動時間の向上だとBloombergが報じている。

アップルの内部情報に詳しいMark Gurman記者によると、9月にリリース予定のiOS 19ではAIを活用したバッテリー管理モードが導入される見込みだ。この新機能はユーザーのデバイス使用パターンを分析し、エネルギー消費を最適化する調整を自動的に行うとのことだ。

この機能はApple Intelligenceプラットフォームの一部として開発中であり、アップルは長期にわたってユーザーから収集したバッテリーデータを活用し、特定のアプリや機能の電力消費をいつ削減すべきかを予測するという。また、ロック画面には完全充電までに必要な推定時間を示すインジケーターも追加される予定とも伝えている。

注目すべきは、この機能がまもなく登場予定の超薄型モデル「iPhone 17 Air」を念頭に置いて設計されていると伝えられている点だ。本製品は薄型設計のためバッテリー容量が小さくなり駆動時間も短くなる懸念があるが、AIによる最適化でこの問題を相殺する狙いがあるという。ただし、Air専用の機能ではなく、iOS 19が動作する全てのiPhoneモデルに提供される予定とのことだ。

iPhone 17 Airは内部テストの結果、バッテリーが1日持たず、そのためアップルが純正バッテリーケースを別売りアクセサリとして投入する計画だと報じられていた。それでは厚みや重さが増し、存在意義が揺るぎかねないだけに、Apple Intelligenceによる補助が意識されているのだろう。

iOS 19ではこのほかにも、以下のような新要素が追加されると予想されている。

大規模なUI刷新
「Solarium(ソラリウム)」というコードネームで進められている新デザインがiOS 19、iPadOS 19、macOS 16に導入され、ガラス調の透明感あるインターフェースを採用。iPadとMacの操作性統一も進む。

Wi-Fiネットワークの自動同期
ホテルやジムなど、ログインが必要なWi-Fiネットワークの認証情報をiPhone、iPad、Macなど複数のAppleデバイス間で自動的に同期できるようになる。

新HealthアプリとAIドクター
「Mulberry」という開発コードネームで準備中のAIドクター機能が、Healthアプリに追加予定。実際のリリースは来年以降になる見込み。

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