スクリーンタイム通知機能が強化されて子供のデバイス悪用が防ぎやすく

「iOS 18.5」配信開始。iPhone 13シリーズに衛星通信機能が追加

Image:Bazyliuk Oleksandr/Shutterstock.com

本日(5月13日)未明、アップルは「iOS 18.5」を正式に配信開始した。このアップデートでは、iPhone向けに複数の新機能が追加されたほか、バグ修正やセキュリティパッチも含まれており、すべてのユーザーにとって重要な内容となっている。

特筆すべきは、iPhone 13シリーズ全モデルに衛星通信機能が追加されたことだ。これまでiPhone 14シリーズ以降の機種に限られていたが、対象が拡張されたことになる。ただし後述するが、全機能は利用できない。

インストールは「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から行える。ビルド番号は「22F76」であり、もし表示されない場合は、数時間後に再確認されたい。

主な新機能・修正内容は次の通りだ。

プライドハーモニー壁紙

6月のプライド月間にあわせ、ロック画面用に新たな「プライドハーモニー」壁紙が追加された。カラフルなストライプ模様がiPhoneの動きにあわせて変化し、個性や多様性を象徴するデザインとなっている。

スクリーンタイム通知機能

子ども用デバイスでスクリーンタイムのパスコードが入力された際、保護者に通知が届くようになった。これにより、子どもの使用状況を把握しやすくなり、勝手な制限解除や変更を防止できる。

「iPhoneで購入」機能の拡張

Apple TVアプリでコンテンツを購入する際、サードパーティ製デバイス上でも「iPhoneで購入」機能が利用できるようになった。

iPhone 13シリーズの衛星通信対応

iPhone 13の全モデルが、通信キャリア提供の衛星通信機能に対応。米国ではT-Mobileの「Starlink」、国内ではKDDIの「au Starlink Direct」などが該当する見通しだ。

ただし、アップルがGlobalstarと提携して提供している独自の「衛星経由の緊急SOS」機能は非対応のままだ。本機能はiPhone 14シリーズ以降に搭載された専用のハードウェアを必要とするため、iPhone 13シリーズは対象外となる。

Apple Vision Proアプリの不具合修正

一部のユーザーに発生していた「黒い画面が表示される」問題が修正された。

メールアプリの改善

  • 連絡先の写真表示をオン/オフするための新しいトグルが追加された。右上の三点メニューから切り替え可能。
  • 「すべてのメール」表示がわかりやすくなり、主要カテゴリに埋もれず、5番目のタブとしてアクセスしやすくなった。

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