折りたたみiPad+タッチ対応Macはしばらく先かも

アップルが製品の「ルネサンス」計画中? 折りたたみiPhoneやスマートグラスが続々登場か

Image:Rokas Tenys/Shutterstock.com

ここ最近、アップル製品に革新性の停滞が見られるとの声があるなか、2027年までに数多くの魅力的な新デバイスが登場する「製品ルネサンス」が計画されていると、著名ジャーナリストが報じている。

Bloombergの記者でアップルの内情に詳しいMark Gurman氏によれば、初代iPhoneから20周年を迎える2027年に間に合うよう、アップル製品ロードマップは「ルネサンス」が進行中だと述べている。そうした新製品群として挙げられているラインアップは、次の通りだ。

新型iPhone

  • 2026年末:初の折りたたみiPhoneが登場予定。ディスプレイのシワがほとんど目立たない構造で、競合製品との差別化を図る
  • 2027年:iPhone Xの10周年記念モデルを投入予定。筐体はほぼガラス製で湾曲したディスプレイを採用し、画面には切り欠きがない、完全なフルスクリーンデザインになるとみられている

AI関連製品

  • スマートグラス:2027年までにApple初のスマートグラスを投入予定。MetaのRay-Banシリーズに近い設計で、カメラ・スピーカー・マイクを内蔵し、iPhoneのVisual Intelligence機能を活用
  • AirPodsとApple Watchの新型:いずれもカメラを搭載し、周辺環境を認識する新しい体験を提供する見込み

SiriとApple Intelligenceの進化

  • 2027年:Siriが大型言語モデル(LLM)ベースの対話型AIに進化予定。iOS 20で正式導入される見通し(当初はiOS 19に予定されていたが延期)
  • アップルはAI処理のための新チップも開発中で、Apple Intelligence機能を強化する

ロボティクス分野への展開

  • ロボット製品:2027年までに、ロボットアームと個性をもつAIアシスタントを搭載した家庭向けロボットを発表予定。スマートホームハブとの連携を前提とするが、現在は開発が遅延しているとのこと

さらに、「折りたたみiPadとタッチスクリーンMacを融合した新カテゴリーの製品」も構想されているが、こちらは2028年以降の登場になる可能性が高いという。もっとも、これら製品スケジュールは変更されるかもしれず、タイミングは「流動的」だと表現されている。

現在、アップルは中国市場でXiaomiやファーウェイとの激しい競争に晒されており、革新性の不足がiPhoneやApple Watchの売上減少に繋がっていると指摘されている。Appleのエディ・キュー上級副社長も、テクノロジーの変化が大企業を衰退させてきた歴史を踏まえ、「10年後にはiPhoneが不要になっている可能性すらある」と語り、危機感を露わにしていた

そうしたアップルの危機感が、魅力的な「製品ルネサンス」をもたらすと期待したいところだ。

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