配信をもっと快適に、そして見た目も美しく
注目すべきは“低い軌道”。オーディオテクニカの新マイクアーム「AT8705」を配信者が徹底検証!

オーディオテクニカから、すべてのクリエイターにおすすめしたいマイクロホンブームアーム「AT8705」が登場した。最大の魅力は、低い軌道でマイクを取り付けられること。視界を遮ることなくマイクを口元に設置できる、ワンランク上の注目モデルだ。
私はテックジャーナリストとして、コンテンツクリエイターのリンクマンと一緒に、Gadgetouchというテックメディアを運営している。さらに私たちは、YouTubeのライブ配信を週に一回の頻度で実施している動画配信者でもある。
本記事では、いつも配信している環境にAT8705を設置して、その魅力を深掘りしてみた。動画配信者として実際に試して感じた「ライブ配信おけるAT8705のメリット」を、リンクマンの感想とともにお届けしていきたい。

ちなみに試した結果としては、購入を考えるほどに2人とも気に入ってしまった。 “映像映え” と “機材干渉” の二大悩みを同時解消できるメリットは絶大。16,500円(税込)とエントリー向けより上位の位置づけだが、その価格差を考えてもおすすめしたいモデルだ。
“低さ” が生む配信者ファーストな視界
AT8705の最大の魅力は、冒頭で触れたように、アームが極限まで低い軌道を描くロープロファイル設計。モニターやカメラ前を横切ってもフレームに写り込みにくく、映像のクオリティを損なわないのがメリットとなる。

一緒に試したリンクマンも「画角の自由度が広がったおかげで、配信中にカメラをパンしてもアームが写り込まないのが嬉しい」と絶賛。設置の自由度が上がることで、「これだけで映像のクオリティが1段階アップした感覚がありますね」と気に入ったみたいだ。
また、「マイクのセッティングと、取り回しがとにかく楽ですね。全体的に高さが低いから、口元にマイクを寄せても顔まわりにアームが被らない」とリンクマン。AT8705なら「 “マイクは目立たせたいけどアームには干渉されたくない” という動画配信者のワガママ」(リンクマン)も叶えてくれる。
耐荷重2.2kgを実現し、大型のXLRマイクでもがっしり支えられる。アルミニウム合金製で剛性も十二分。見せたい画を作ること、カメラの画角に収まるように調整すること、音質もクリアに収録すること…という要求を満たしてくれる仕様となる。
ちなみに記事の執筆にあたり、約2週間、実際のライブ配信やポッドキャスト収録と同じ状態にして検証している。マイクはオーディオテクニカの「AT2020」と「AT4040」、加えて他社製の「Aston Origin」を日替わりで装着。どのマイクもスムーズに取り付けて使用できる。


リンクマン「どのマイクでもセットにかかる時間が、体感で3割以上短縮できました。ライブ配信は開始直前まで時間がかかるので、片付けとセッティングの時短は本当に助かります」
360°回転と片手可動で “使わない時” もスマート
各ジョイントは360°回転し、トルクノブひとつで固定・解除がワンアクション。収録後は片手でスッとモニター裏へ退避させることで、机上の作業スペースを瞬時に確保できる。軽量ながら節度感ある動きで、頻繁な位置調整もストレスフリーだ。
リンクマン「軽いから片手でヒョイと動かせるし、マイクを使わないときの “しまい方” にも選択肢が増えるのが嬉しいポイント。配信直前の机上整理が劇的にラクになりました」

整理整頓できる以外にも嬉しいポイントがある。私たち動画配信者にとって、リアルタイムで送られてくる視聴者からのコメントはとても重要。コメントを拾うために手元のMacBookやiPad miniを絶えず確認する必要がある。従来のアームではデバイスの画面をアームやマイクが遮ってしまうことがあったが、自由度の高いAT8705なら問題ない。
エントリーモデルで悩んだ “ケーブル干渉問題” が解決
これまで私たちは、オーディオテクニカの既存モデル「AT8700J」を2本向かい合わせに使っていた。アームとしての基本性能は十分なものの、固定ノブとケーブルの干渉が長年の悩みの種だった。しかし新しいAT8705は、内部ケーブルガイドを備えており、配線がノブやアームに触れないルートを確保できる。悩みが一掃されたのだ。

リンクマン「ケーブル干渉は本当に深刻で、マイク自体の買い替えまで考えたほど。AT8705ならケーブルが露出しないからノブと触れず、ついに理想形にたどり着けました。いずれ2本ともAT8705に入れ替えたいですね」
延長パーツとコンパクトクランプで設置自由度が段違い
AT8705には、根元のポールにとりつける、高さ延長パーツ(約14.5 cm)が付属している。これにより、オーディオインターフェースやミキサーを “上空” で跨いで設置可能。クランプ部の突出が20mm以下と薄いため、壁際にピタッと付けたデスクでも設置を諦めなくていいのが嬉しい。

リンクマン「デスク周りは人それぞれでゴチャつきがちですが、延長パーツがあれば機材を跨いでアームを走らせられる。クランプが薄いのも神ポイントで、壁ギリギリ設置派に向いていますね」

また、AT8705を使うことで机上の専有面積も減らすことができる。リンクマンは「収録後にメモを取ったりサブ機材を置いたりするスペースが生まれる」というメリットも感じたようだ。
ちなみに私たちはいつも、動画の生配信を連続で2時間程度行っている。その際にマイクの自由が効かないと姿勢が固定されるため、終わった後に肩が凝る、背中が疲れているといった症状にも悩まされていた。しかし、AT8705導入後は明らかに負担が減ったことを2人とも実感。 “疲れない・しゃべりやすい” 環境を構築できたのだ。
クリエイターが選ぶべきはコレ。映像と音の質を追求できる

AT8705は “見た目” と “機能” の折衷点を、高いレベルで実現した一本ということが実感できた。ロープロファイル化による美しい画角、360°可動が生む作業効率、延長パーツ&薄型クランプがもたらす設置自由度といった、配信者が抱えやすい三大ストレスを同時に解決してくれる。
ライブ配信が日常化した今、視聴者に届ける映像の質だけでなく、制作者自身の快適さも無視できない。AT8705は、その両面を本気で追求したいすべてのクリエイターにとって、間違いなく “次に選ぶべき正解” といえるだろう。
(提供:株式会社オーディオテクニカ)