広告だけでなく、サブスクも収益の柱にしたい
YouTube Premium、「2人向けの割安プラン」を複数の国で試験中

YouTubeは、ユーザーをさらに有料プランに呼び込むべく、一部の国で2人1組で利用可能な新しいサブスクプランを試験している。
フランス、インド、台湾、香港で試験的に提供されているこのプランは、カップル、ルームメイト、または同一世帯として同じ場所に住む2人で、別々のアカウントを維持しながらひとつのサブスクリプションを共有する格好になる。SpotifyのPremium Duoプランに相当し、「2人で割引価格でサブスクリプションを共有できる」のがメリットだ。
これまで、2人でYouTubeから広告なしのYouTube Premiumを利用しようと思えば、ファミリープランを使用するしかなかった。また、近年YouTubeは有料プランの値上げを繰り返しており、Premiumプランを更新しない選択をした単独ユーザーもいるかもしれない。そんな場合にもし、同居している2人で利用することで、それぞれ単独で利用するPremium価格よりも割安になるPremiumプランがあれば、再び料金を支払っても良いと考える可能性がある。
YouTubeは3月、全世界のMusicおよびPremiumプラン加入者合計が1億2500万人を突破したと発表した。Googleのスンダー・ピチャイCEOは、今年4月の決算説明会で、アルファベット全体の有料会員数が2億7,000万人を超え、YouTubeとGoogle Oneが、収益の主な牽引役になっているとした。
そして「サブスクリプションは(YouTubeの)ビジネスの大きな部分を占めている。われわれはサブスクリプションの選択肢を多様化し続けており、最近ではPremium Liteのパイロット版を米国に拡大し、ユーザーにYouTubeのほとんどの動画を広告なしで楽しめる新しい方法を提供している」と述べた。このPremium Liteパイロット版は月額7.99ドルで、米国のほか、オーストラリア、ドイツ、タイでも導入されている。
- Source: Moneycontrol
- via: TechCrunch