MODという選択肢はあります
『マインクラフト』の公式VR/MRサポートが終了。昨年10月に予告

マイクロソフトは、人気ゲーム『Minecraft』のBedrock Editionの最新アップデートとなるver 1.21.80をリリースした。このバージョンでは、マイクロソフトが提供していたVR(仮想現実)およびMR(復号現実)ヘッドセットのサポートが削除された。
『Minecraft』は4月下旬より、日本国内でもハリウッドによる実写化映画が公開され、注目度が高まりつつあるところだ。だが、あの映画の世界を疑似体験するのに最適なVRモードはもうプレイできない。
マイクロソフトは、昨年10月にVR/MRデバイスのサポート終了をアナウンスしていた。当初の予定では2025年3月のアップデート限りと予告されていたが、結果的にアップデートがリリースされたこのタイミングでのサポート終了となる。
ちなみに、公式のVRサポートがなくなっても、やっぱりVRでボクセルの世界に身を投じたいと願う人には、道がないわけではない。MinecraftのJava版(PC)を使用しているユーザーなら、SteamVR対応ヘッドセットで利用できるVivecraftなるMOD(modification)が開発されており、これを導入することで引き続きVR/MRヘッドセットでMinecraftを楽しむことが可能だ。また、Meta QuestシリーズのユーザーにはQuestCraftというMODを使う選択肢もある。
マイクロソフトによる公式VRサポートの終了は、VR業界にとっては寂しい話だ。特にMinecraftは現在も世界トップクラスのプレイヤー数を誇るタイトルであり、公式のVRサポートは新たなVRユーザーを呼び込むのに貢献してきたはず。だが、いまやテクノロジー業界はAIブームに沸いており、「メタバース」という未来的コンセプトは、一般に浸透する前に忘れられつつあるかもしれない。
- Source: Minecraft
- via: PCWorld The Verge
- Coverage: Vivecraft QuestCraft